台風5号発生で今年初のダブル台風2018/06/08


20180608-0900台風4号・5号
気象庁によると、一昨日の6月6日に「台風になるかも知れない」と発表のあった熱帯低気圧が、本日3時に台風5号「マリクシ/MALIKSI」となりました。直前の台風4号発生から1日と18時間時間後になります。台風4号はまだ健在なので、現時点では今年初のダブル台風状態になっています。

左は両台風に日が当たった9時現在の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は各台風中心の直径1000km円。小ぶりな4号に対して、5号の雲はすごく大きな構成となっていますね。付近の雲が全て台風に属するわけではありませんが、発達次第では大きな台風になるかも知れません。

進路予報では二日後に沖縄の東、三日後には本州南海上へやって来る様です。梅雨前線への影響が心配されます。

20180608-1800台風4号&5号
【夕方追記】
台風5号は15時に直径1000kmを越えたことから、「大型」の台風となりました。10日頃から暴風域もできてくると気象庁が予報しています。

右は本日8日18時の衛星画像(引用は上に同じ)。半分ほど夕方で暗くなっているので、夜間でも見える赤外画像でお届けします。なお現時点の強風域は同心円に広がっているのではなく、南東側に大きく偏っています。

梅雨空に土星と火星を眺める2018/06/08

  • 20180608土星
  • 20180608火星


昨夕から今朝にかけ、余り曇ることなく晴れてくれました。ただ残念なことに夜半頃までやや風が強く、望遠鏡で拡大観察するには適さない夜でした。また透明度はそれほど良くありませんでした。夜半前には湿気で辺り一面ビッショリだったので、湿度が原因だったのでしょう。

夜半を過ぎて少し経つと凪が来たので、頃合い良く土星と火星を観察できました。春前は土星より暗い火星でしたが、今や明け方で一番明るい煌めきです。視直径が16.5″を越えているので、土星本体の大きさとあまり変わりませんね。だいぶ模様の詳細が分かるようになりました。(※上画像は同じ倍率です。また右下図はGuideによる同時刻の火星図。どこが見えているか確認してみてください。)

20180608_0240火星図
いっぽう土星もあと20日ほどで衝を迎えるので、負けじと輝いていました。両惑星とも南天に低い位置のため、我が家の庭からは南中前後しか狙えません。夜中や明け方でも近隣住宅で車両の出入りがあるため、なかなか写すタイミングが難しい環境です。

明け方には下弦を過ぎた月が登ってきました。まだ低い時間ながらもう薄明が始まるのが分かります。夏至前後の1ヶ月は夜の時間が本当に短いですね。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)