ハワイ・キラウエア火山が噴火2018/05/05


20180503プウ・オオ火口の噴煙
世界のあちこちから気になるニュースが飛び込んできますが、今日は3日から発生しているハワイ島南東部・キラウエア火山の噴火を調べてみました。地震も多く発生しており心配な状況です。

世界でも著明な火山のひとつキラウエアは度々噴火して世間を騒がせてきました。今回は4月頃から地震が観測されていたようです。左はキラウエアにある火口のひとつ、プウ・オオ火口(Puʻu ʻŌʻō volcanic cone)から吹き出す5月3日の噴煙の様子(画像元:USGS、パブリックドメイン)。この他、現地の画像はアメリカ地質調査所(USGS)サイトの画像集にたくさんあります。

【マグニチュード4.0以上の地震】
※4月28日0:00UTから5月5日3:00UTまでの統計よりピックアップしました。
発生日時(UT)マグニ
チュード
2018年5月1日 12:39:124.2
2018年5月3日 20:30:575.0
2018年5月4日 21:32:445.4
2018年5月4日 21:38:244.4
2018年5月4日 22:32:566.9
2018年5月4日 22:37:194.6
2018年5月4日 22:39:324.5
2018年5月4日 22:42:434.6
2018年5月4日 22:48:204.8
2018年5月5日 0:37:105.3
2018年5月5日 1:20:284.7
火山由来と考えられる地震も5月に入った頃から一気に増えました。USGSが公開しているデータを使い、4月28日0:00UT以降、本日5月5日3:00UT(日本時間正午)まで1週間あまりの統計を取ってみました。全ての地震回数は600回を越えています。右表はこの一週間の中でマグニチュード4.0以上を記録した地震。4日22:32UT(5日7:32JST)のマグニチュード6.9のものはニュースで大きく取り上げられましたね。

下A図は震源の分布を地図に描いたもので、島の南東にあるキラウエア火山に集中していることが分かります。また震源深度がとても浅いですね。中にはプラスの高度になっているものもありました。また下B図は地震の大きさにかかわらず発生回数のみをグラフにしたもの。1時間ごとの回数です。5月1日に一時増えていましたが、その後収まってきたことから収束に向かうと思いきや、本日再びドッカーンです…。

自然相手ですからね、予測できないことも起こります。どうか、現地の方々が無事でありますように。

  • 20180505ハワイ島地震分布

    A.ハワイ島地震分布
  • 20180505ハワイ島地震回数

    B.ハワイ島地震回数


参考:
キラウエア火山で爆発的噴火(2018/05/18)

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