今日の太陽2018/03/04

20180304太陽
明日は天気が悪い予報ですが、今日は朝からよく晴れています。花粉光環は明け方前の月周囲に見えていましたが、午前中の太陽ではあまり見えていません。

20180304太陽リム
左は10:20前の太陽。活動領域12700は右リムぎりぎりに見えています。北半球のダークフィラメントは中央を過ぎましたが、まだ見えていますね。昨日も見えていた左下の大きなプロミネンスはまだ大きさを保っています。その他、左リム近くにやや明るい領域が見えています。

20180304幻日
(夕方追記)
午後は風が強くなり、一時は風速8m/s越えとなりました。日没が近づいた頃から西空にうっすら巻雲が現れ始めました。明日にかけて天気が崩れる前兆と思われます。太陽左の幻日が微かに見えました。

まもなく小惑星に到着予定のはやぶさ22018/03/04

20180226はやぶさ2から見たリュウグウ
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」は、目的地である地球近傍小惑星「リュウグウ」に残り3ヶ月ほどで到着します。探査機に搭載された望遠光学航法カメラ(ONC-T/Optical Navigation Camera-Telephoto)によってリュウグウを撮影したというJAXA報道が数日前にありました。左画像および右下画像ははやぶさ2プロジェクトサイトからの引用で、撮影されたリュウグウ画像。動いているのがリュウグウです。

さて、この画像を見て何か違和感を覚えました。しばらく考えたのですが分かりません。そこで、どの辺りを撮ったものか特定してみることにしました。右下画像にHIP1535という恒星が示されているので、その近くということは分かります。HIPというのは「ヒッパルコス星表」によるカタログ番号のこと。

20180226はやぶさ2から見たリュウグウ
幸い、撮影成功が報道された3月1日の前日に「はやぶさ2小惑星遷移軌道計画情報」の改訂版が発表されていました。精度はあまり良くありませんが、地球、探査機、リュウグウそれぞれの位置が分かります。必要なのは「地球から見たリュウグウ位置」ではなく、「はやぶさ2から見たリュウグウ位置」。でもこれは遷移軌道計画情報に直接書かれていませんので、計算して求めます。(※背景の星は非常に遠いので、地球と変わらないと仮定します。)

計算結果をステラナビゲーター用の表示ファイルにして描いたものが下A・B星図。(以下、全ての星図は上方向を天の北方向にした赤道座標系で描いてあります。)今年1月から5月中旬まで示しました。B図はA図の緑矩形内を拡大したもの。はやぶさ2がリュウグウを撮影したのは2月26日ということなので、その辺りを見ると確かにHIP1535がありました。ただ前後の日付を見ると分かりますが、小惑星は左上に向かって移動していますね。当記事最初のGIF動画と移動方向が違います。違和感の正体は画像の向きが『北が上になってない』ことでした。

はやぶさ2とリュウグウの状態
あらためて撮影画像とB画像の恒星を照らし合わせ、対応する複数の恒星にマーカーを入れたのがC図です。TYCは「ティコ星表」による番号。回転させて向きを揃えれば、現在の小惑星は探査機に対して予報と矛盾せず(赤道座標系の)東北東方向に移動していることが分かるでしょう。逆に考えると、画像内容からカメラ(=探査機)がどんな回転角(ローリング)にあるかも分かります。撮影画像と星図が若干ずれているのは、発表位置精度や星図分点補正などが正確ではないからと考えられます。

なお、地球から見たはやぶさ2位置を下のD・E・F・G図に示しました。また各種の状態をグラフにして左に示しました。探査機は今年6月以降小惑星位置に一致します。2019年12月以降の探査機位置は発表されていません。各スケジュールはあくまで予定です。アマチュアが使う小さな望遠鏡では探査機も小惑星も見えませんが、空を見上げてエールを送ろうと思います。地球帰還のころは小惑星も明るくなるので、是非とも撮影したいですね。

  • はやぶさ2から見たリュウグウ位置

    A.はやぶさ2から見たリュウグウ位置(全体)
  • はやぶさ2から見たリュウグウ位置

    B.はやぶさ2から見たリュウグウ位置(拡大)
  • 20180226はやぶさ2から見たリュウグウ

    C.はやぶさ2から見たリュウグウ

  • はやぶさ2の位置(20180228改訂版)

    D.2018年1月から4月
  • はやぶさ2の位置(20180228改訂版)

    E.2018年4月から6月

  • はやぶさ2の位置(20180228改訂版)

    F.2018年6月から9月
  • はやぶさ2の位置(20180228改訂版)

    G.2018年9月から12月


夕空で金星と水星が最接近しました2018/03/04

20180304金星と水星の接近
金星と水星が夕空での最接近を迎えました。午後遅くから西空に薄雲がかかり始めたので、天気が持つか心配でしたが、何とか雲に隠される前に観察できました。

左は二日前とほぼ同じ場所から同じ機材で撮影したショット。たった二日でもこんなに違うんですね。水星が金星と同高度になったので、10分から20分遅く撮影できます。このため背景が少し暗くなり、暗い水星もコントラストが付いて良く写るようになりました。

20180304金星と水星の接近
右は帰りがけに別ポイントから撮影したもの。よく晴れていても数十分間しか見えない夕方低空のスペシャル・ショーですが、この絶景を何人の方がご覧になったでしょうか?

金星と水星は共に地球より内側を回る「内惑星」。公転周期が早いため、地球から見た両惑星の会合自体は割と頻繁に起こります。ただし毎回条件が良いとは限りません。なぜなら「共に太陽に近いから」です。両惑星が接近するとき、両方とも太陽から離れているタイミングと重なるのは、平均したら年に一度程度です。

金星・水星の離角(2015-2021年)
左図は具体的に離角を計算してみたグラフ。ふたつの天体が「近いなあ」と感じるのは概ね離角5°以内(小型双眼鏡で一緒の視野に入る)だと思いますが、左グラフでは下部の薄水色の範囲です。グラフがこの範囲に入り、かつ濃いオレンジ色(両惑星が太陽から12°以上離れてる)のケースが「金星と水星の接近が見やすい」場合となるでしょう。近年では2015年に1回(→参考アーカイブ)、2016年に2回ありました。

次に見えそうなのは2019年の2回(4月中旬明け方・10月下旬夕方)です。低空まで良く見える場所を探しておき、ぜひ楽しんでくださいね。あっ、もちろん今回の接近もまだ二週間ほど楽しめますからご覧ください。

どんどん増光している2018zd2018/03/05

20180305_2018zd_NGC2146
宵から吹いていた3、4m/sの風は、夜中を過ぎても止みませんでした。でも、きりん座のNGC2146に発見された2018zdが更に増光しているとのことで、昨夜に続き写してみました。天気は西日本で既に荒模様。撮影準備中も薄い雲が流れ始まっていました。まさに時間との闘いです。

背景の星が見にくくて導入に手間取り、60分露出予定が48分撮ったところで雲に覆われました。それでも何とか撮れたので、まぁ良かった良かった。昨夜とはカメラを変えていますが、周囲の星と比べて確かに増光していますね。1日で1等増光し、15等台になったようです。どこまで明るくなるでしょうか?