天宮1号の素晴らしいパス2018/03/30

20180330天宮1号
今朝方は昨日の朝より少し気温が高めだったものの、5m/s程度の北風が吹いて寒く感じました。空の透明度はかなり悪く、月が暗く感じるほど。でも昨日より好条件な天宮1号パスが予定されていたので、見に行くことにしました。カメラ片手に近所の見晴らしよい場所へレッツゴーです。

桜並木を見つつ歩くこと20分。到着した頃には雲も湧き始めていました。もう4時を過ぎて薄明が始まっていますが、昨日のパスより30分も早いおかげで、まだ暗いうちに観察できそうです。機材を組み上げ、予定より少し早く撮影開始。すると予定時間ちょうどに天宮1号がさそり座付近から飛び出してきました。いやあ、今まで見てきたどのパスより明るい!最後の最後でこんな眺めに出会えるとは、何と幸運なのでしょう。

20180330天宮1号
画像の通り、今朝の経路は昨日とほぼ同じです。火星と土星がフレーミングの目印となりました。明日以降も関東での可視パスがあるにはありますが、いずれも条件は悪そうです。

落下予想の最遅日はだいたい4月2日の昼ですが、3月31日0時から4月2日12時までの間に日本の領海を通過するパスはおよそ18回あります。そのうち12回は日本の陸域を通過します(全て明け方から午前中の時間帯)。はてさてどうなりますやら。

20180330沈む月と花粉光環
余談ですが、西に沈みかけた月齢12の月に盛大な花粉光環が見えていました(右画像)。高度10°を下回っており、縦長の楕円形が強調されているのが分かりますね。天宮1号撮影のため広角レンズ1本しか持っていかなかったので、拡大撮影できなかったことが悔やまれます。

参考:
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)
午後に花粉光環がクッキリ(2016/03/15)…光源が低いほど花粉光環が楕円になることについて

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