火星と天の川のコラボが素晴らしすぎる2018/03/24

20180324火星とM天体
明け方の空に輝く火星は、いま天の川の真っただ中に浮かんでいます。周囲には大小様々な星雲や星団がひしめき、例えようがないほど美しい光景となっています。

M42「オリオン大星雲」に引けを取らないほど大きなM8「干潟星雲」と、すぐ北側にあるM20「三裂星雲」は、まとめて楽しめる有名な観察領域。今週始めの19日から20日にかけて、ふたつの星雲の間を火星が通っていくチャンスがありました。でも残念なことにずっと天気が優れません。通過はおろか、接近した様子すら見ることができませんでした。

そろそろ離れてしまうので一緒に見ることは諦めなくちゃならないかな…そう思い始めていました。昨夜から今朝も曇り時々雨の空模様でしたが、明け方に天気を確認すると南天に晴れ間ができています。もう薄明が始まる時間でしたが大慌てで機材を組み上げ、セッティングもそこそこに撮影したのが左上画像です。

幸運なことに、火星をはじめ狙っていた全てのM天体が機材の写野に収まってくれました。背景がオレンジにモヤモヤしているのは雲ではなくて、天の川(銀河系)の星々です。

20180324火星とM天体
空が明るくなり始めていましたが、ビックリするほど透明度が良かったので余り影響を受けずに済みました。10分程度しか露出できませんでしたが、この光景を見ることができただけでも大満足。

右画像では主な天体しかマーカーを入れませんでしたが、もっとたくさんの天体を見つけることができます。火星はこのあと4月2日、球状星団M22に20′あまりまで接近、翌3日には土星に1°!5′あまりまで接近します。晴れたらぜひご覧ください。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

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