外合後初の金星が見えました2018/02/06

20180206金星
今年始めの1月9日に外合となった金星を、本日昼前、青空の中で捉えました。

当地・茨城では昨夕雲が多く、所々で小雨が降ったようです。夜半前には回復しましたが、湿気が多くて透明度が上がらず、明け方すっかり霜となってしまうまで時間がかかりました。昨日から体力が持たなかったので、明け方だけ起きて機材調整しながら幾つか天体を流し撮り。右下はその中の1枚、ヘルクレス座の球状星団M13。試験撮影なので10分も露出していません。

実はその機材を組み立てる際、昼間に金星が通る位置を星を頼りに割り出し、「太陽が隠れ、かつ金星だけ見える」場所にセットしておいたのです。何しろ太陽からまだ7°も離れてないため、下手すれば金星に向けた望遠鏡に太陽光が斜めから侵入し、失明や火傷、機材破損など大きなトラブルになってしまうのです。

20180206_M13test
太陽と金星の離角が小さいこの時期は、建物の影を利用して「太陽が隠れ、金星だけ見える」場所として利用するのがいちばん。ただし太陽を追いかけて金星も日周しますから、撮影可能時間は5分程度。その時間に雲が湧いたり、うっかり遅刻したら明日以降にやり直し…。逆に言うと、計画的にセッティングできさえすれば昼間の太陽近くでもきちんと見えるのです。今回も抜けるような青空に恵まれ、ビックリするほどすぐ見つかりました。さすがに肉眼では見えませんでしたが、小さなファインダーでもキラキラ輝いています。

夕方低空に金星が姿を現すのは早くても3月でしょう。もう少しの辛抱です。

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