天宮1号、いた!2018/01/01

20180101天宮1号
初日の出の1.5時間ほど前、薄明が始まる頃に天宮1号のパス予報がありました。前後一週間の中でもっとも明るい予報です。もちろん見えなかった二日前のリベンジにレッツゴー!前日の雨が凍りつき、至るところが転倒トラップになっています。カメラを抱えつつ恐る恐る歩きました。

見晴らしの良いところまで行ったのですが、これまた前日の雨のせいかモヤが発生し、透明度が悪くて光害が強めに感じます。ただでさえ大晦日から元日にかけてあちこちが明るいので星見にはあまり適しません。まぁどのみち満月近い月が西空低く出ていたので、明るいことは明るいのですが…。

さて、予報時間より数分早く撮影を開始したところ、写野をふたつの可視衛星が横切りました。ふたつとも左画像に写っていますが、天宮1号は予報パス通りの位置でしたので、もう片方は違う衛星のようです。でも光度は予報より1等近く暗く感じ、見えたと思ったらあっと言う間に消えてしまいました。左画像は衛星の軌跡が目立つよう、かなり明るく画像処理しています。(※14秒露出+1秒休みの繰り返しのため、軌跡の一部が消えているのはそのせいです。)

ということで、「天宮1号は予報位置を飛んでいるけれど、計算上の光度よりずっと暗い」という結論に達しました。なおもうひとつの方の人工衛星ですが、回転しているのか、約3.5秒の周期で明滅をくり返していました。こういう衛星(デブリ?)も結構あって面白いです。

撮影していた東の空には惑星が三つ並んでいました(下画像)。上から火星、木星、水星です。このうち火星と木星は約2.8°まで接近し、なかなか素晴らしい見栄え。この後も日々接近してゆき、1月7日にはなんと離角が約0.2°という、くっつくような大接近になるでしょう。2018年内に予報されている惑星同士の接近としてはトップ3のひとつです。ぜひご覧ください。

  • 20180101火星・水星・木星
  • 20180101木星と火星の接近


参考:
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)

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