2018年の初日の出マップ2017/12/31

2018年初日の出マップ
2017年大晦日の今日、当地・茨城の南部では午前中から小雨がパラパラ。正午時点で外気温が約5度という寒い日になりました。都内では初雪が降ったようで、当地でも今夜にかけて雪がぱらつくかも知れません。

左図は明日の日の出、つまり「2018年初日の出マップ」です。こんな天気だから当地では見えないかも知れませんが、ご参考まで。なお、2017年初日の出マップと見比べると違いが分かりませんが、ちゃんと2018年分として計算しています。

計算は観察する人の標高(高度)までは考慮していませんので、高い山頂や航空機からはマップの時刻より早い初日を拝めるでしょう。細かいこと言うと大気による浮き上がり効果はその日の気温や分布にも影響を受けます。(この自作プログラムでは一般的な大気補正を行っています。)

ところで、この地図はいわゆる「日出同時曲線」というもの。当ブログのアーカイブ:地図で見る日出没の季節変化でも用いている地図です。前述の通り縮尺によっては年ごとの見た目の違いなど感じられませんが、本当に全く一緒ではありません。茨城県を含む関東の一部で、精度を少し上げて描いたものを右下に示します。2018年から2021年まで4年分を一緒に描いてみました。

年による初日の出時刻のずれ(関東)
ここまで拡大すると差が分かりますね。右上に凡例がありますが、2020年まで少しずつ西へずれたあと、2021年に2018年の位置よりも東へ戻ります。あるいは固定した観察地で考えると、毎年初日の出がほんの少しずつ早くなり(茨城県つくば市では3秒から4秒程度)、2021年にポンと元に戻るのです。2020年と2021年との間に何があるのでしょう?

答えは簡単。地球公転周期とカレンダーとのずれを調整するための「うるう日」が追加になっているからです。日付が追加されると当然日の出入り時刻や場所が1日ぶんずれますね。このことは閏日とダイヤモンド富士の記事内でも言及しています。大雑把に測ったところ、茨城付近では同時曲線と垂直に測って約2.3km程度の振れ幅になりました。

さてさて、みなさんのところでは初日が見えそうですか?

★ブログ内で「日の出・日の入り」や「暦」をテーマに取り上げた関連記事・アーカイブは別ページにリストアップしています。日出没時刻やその最早最遅日は年や場所で変化しますから、記事日付をよく確認の上ご覧ください。

参考(外部サイト):
2018年の初日の出情報(国立天文台)