光害地での天体撮影(オリオン大星雲)2017/12/23

20171223オリオン大星雲
昨夜から今朝の夜空はうっすら白っぽくて、肉眼では三等星がやっと見える程度。前夜同様盛大に霜が降りました。日中の水蒸気が多いと、夜はあまり期待できません。彗星などを撮るのは諦めて、機材調整がてら幾つかメジャー天体を写していました。

左はその中の一枚、オリオン大星雲(M42)です。機材や画像処理で色々な風合いに表現される星雲で、天体写真家によって持っているイメージは違うでしょう。もっと淡い部分まで表現したかったけれど、霜が降るような薄白んでいる光害地ではこれが限界でした。

20171122馬頭星雲からオリオン大星雲
11月22日の記事に載せた右画像ではオリオン大星雲(画像右下)周囲の空間まで赤い星雲が及んでいることが分かりますが、反面ここまで輝度を上げると星雲内の明るい部分が白飛びしてしまいます。今回の画像は2時間弱かけて三段階露光で中心をなるべく活かしてみましたが、まだまだですね。トラペジウムあたりは潰れてしまってます。

山奥で見ると赤味すら感じるほど明るい星雲ですが、街中での星雲撮影者にとって光害は本当に厄介です…。挑戦し甲斐はありますが。

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