再び薄暮のISS、明け方のハインズ彗星も成長2017/12/21

20171220i_ISS
昨夕から今朝も穏やかに晴れました。連日晴れるのはありがたいことですが、三日に1回は透明度がガタッと落ちて、晴れていても星が少なく感じることがあるから不思議です。

昨夕は薄暮の中に綺麗な二日月が浮かんでいましたが、折良く国際宇宙ステーションが側を通りました(左画像)。月の上、ごく薄く見える点線がISSの軌跡。点線になっているのは露光2秒+間欠1秒で撮影しているからです。まだ明るい時間なのでISS自体がはっきりせず目視が遅れ、撮影開始のとき既に写野内でした。空の明るさもどんどん変わるため比較明合成がやりにくく、事後の画像処理にとんでもなく時間がかかりました…。

このISSはすでに金井宇宙飛行士が乗り込んでいます。19日宵の撮影画像と対照的ですね。

20171221ハインズ彗星(C/2017 T1)
明け方前には彗星をひとつだけ撮影しました。日々明るさを増しているハインズ彗星(C/2017 T1)です(右画像)。人工衛星多すぎですね。天体用白黒カメラを使ったおかげで、淡い尾の広がりまで写すことができました。

でも、またしても写野のセンターを外してしまいました。(※右画像はこれでもトリミングしています。元画像はかなり端っこでした。)どうも様子がおかしいと思いあれこれ調べたところ、使っていた星図ソフトの彗星軌道要素が古いものに差し替わっており、間違った位置に望遠鏡を向けていたことが判明。時々新規に入れ替えていたはずなのに、古いファイルに戻ってしまうとは…。何が原因か不明です。

うみへび座からかに座に移ったハインズ彗星はクリスマスの夜にプレセペ星団近くを通過します。この頃は12等台になっていますから、それなりの望遠鏡で眼視観察も可能でしょう。あと20日ほどで光度のピークを迎える予定です。

参考:
ハインズ彗星(C/2017 T1)に関係する記事(ブログ内)

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