冷たい夜の彗星たち2017/12/18

20171217小惑星ファエトン
昨夕晴れていたので、ふたご座流星群の母天体・小惑星ファエトン(彗星・小惑星遷移天体)に望遠鏡を向けてみました。ファエトンは17日8時JST頃に地球へ最も接近し、明るくなっていると共に見かけの動きがとても速くなっています。

左画像の撮影は20時から約30分間。地球最接近からほぼ半日後となります。画像の上方向が天の北、上下画角は約0.7°。明るい線状の軌跡がファエトンの動いた跡。コンポジット前の1枚画像を見ても大変明るく、1コマ20秒の露出なのに細長い像になっていしまいました。

ファエトンは南西(画像右下方向)へどんどん動いているため、ここ数日で宵空低空に達してしまいます。その後は来年春の終わりまで太陽に近い空でウロウロしながら暗くなってしまいます。つまり、ファエトンの観察はここ数日がラストチャンスですね。

20171218パンスターズ彗星(C/2016 R2)
その後空は雲に覆われてしまい、他の天体観察は諦めました。ところが夜半過ぎに目を覚ますと、信じられないほどの快星です。気温は既に氷点下。さすがは寒気の真っ最中です。ときおり雲が通過しますが、それ以外は安定した星空でした。

何か観察できないかと、まずパンスターズ彗星(C/2016 R2)に矛先を向けました。右画像は屋根に隠れるまでの約40分の露出です。相変わらず青い尾を見せていますね。尾の向きが変わったようで、東側(左向き)に広がっているようでした。建物に隠れる前に撮影しようと焦り、光学系を気温に馴染ませないまま撮影を始めてしまいました。撮影中どんどん気温が下がったため、ピントが段々ずれて星像が肥大してます。慌てるとこんな失敗しますね。

20171218ハインズ彗星(C/2017 T1)
ラストはしばらく撮っていなかったハインズ彗星(C/2017 T1)。来年2018年に明るくなる彗星としては一番最初に10等以上のピークに達する(1月7日頃)と思われる彗星です。(※ちなみに二番目は上記のパンスターズ彗星で1月13日頃。)

1ヶ月余り前はギリギリ写るかどうかの光度でしたが、今朝は余裕で写りました。またしても恒星に重なりそうでヒヤヒヤでしたが…。西向きの尾がかなり伸びています。あと半月でどこまで成長してくれるでしょうか?

この画像は再度ピントを合わせ直したので像がスッキリしています。望遠鏡近くに置いた温度計を見ると、なんとマイナス6.1度!当地・茨城ではなかなか見ない気温です。夜半過ぎから4度も下がりました。望遠鏡にも霜が付いています。今年は寒いぶん、良い空が期待できるでしょうか?

参考:
ハインズ彗星(C/2017 T1)に関係する記事(ブログ内)
パンスターズ彗星(C/2016 R2)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2017/12/18

20171218太陽
朝からよく晴れています。気温上昇の歩みは遅く、正午時点でも5度前後。昼間なのに、底冷えします…。

20171218太陽リム
左は11:30前の太陽。左リムにあった大きなプロミネンスは光球内に入ったようで、リムにはほとんど見えなくなりました。右上にも光球にかかってるプロミネンスが見えますね。