みちびき4号の検出成功2017/10/27

20171027準天頂衛星みちびき4号
前夜に続き、昨夜から今朝も晴れてくれました。でも霞んでいて透明度がかなり落ち込み、また明け方は雲が出ました。真夜中に起きて何を観察するかしばし悩んだあげく、10月10日に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき4号/QZS-4」を撮影することにしました。

調べてみると(予感がしていましたが)、ちょうど夜半過ぎに天頂に差しかかるプレアデス星団(M45/すばる)の近くを横切ることが分かりました。これはおいしいチャンス。空の霞みに反して、俄然やる気が出てきました。

同一視野に収めるべく機材を選定し、いくつかの方法で試し撮りをして、いざ本番。みちびき2号検出のときと違う方法ですが、あっさり写りました(左上画像)。20秒露出+10秒休みをくり返してコンポジットしましたので、みちびき4号の軌跡は点線状になっています。すばると一緒だと見栄えがいいですね。霞のせいか、輝星が少しにじんでしまいました。

20171027バラ星雲
ひと晩に1号から4号まで全部撮ることはできるのだろうか?…などと興味が湧いてきましたが、まぁそのうちやってみましょう。

明け方までの残った時間で、機材を変えずにバラ星雲をリファレンス撮影しました(右画像/撮影方法はみちびきから変えてます)。こちらは80分露出(2分×40コマ)したところで雲がかかり始め、レンズも曇ってきたため終了となりました。明け方の雲量は5割ほど。前夜より結露は少なくて助かりました。既に朝のオリオンが西に傾き始める時期を迎えています。


参考:
みちびき3号の検出成功(2017/09/27)
みちびき3号打ち上げ成功(2017/08/19)
準天頂衛星システムと「みちびき」シリーズの軌道(2017/08/13)
やっと捉えたみちびき2号、明け方には月と金星も(2017/07/21)

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