ここ数日、太陽が活発らしい2017/10/22

20171022-0010UT太陽
巨大な台風21号が来ているため太陽観察ができませんが、ここ数日太陽面が活発化しているようです。

左はSDOサイトからの引用で、本日22日0時UT(9時JST)頃SDO衛星によって撮影された太陽。活発なエリアが画像左側に明るく見えています。約24時間前にM1クラスのフレアが確認されましたが、発生したのはどうやら地球からギリギリ見えない範囲だったようです。このフレアからわずか半日後には太陽左リムに黒点を伴う活動領域が確認できました(右下画像/GONGサイトから引用)。なお左上の巨大なプロミネンスもここ二日ほど話題です。

20171021-1200UT太陽
このフレアに至るまでに太陽裏側で少なくとも3回のCME(Coronal mass ejection:コロナ質量放出)がこの領域近辺で起こりました。そのうち最も大きかった18日のものと、前述Mクラスフレアに伴うもののSOHO画像を下に引用しました。背景に合直前の木星や外合直後の水星が写っていますね。(※画像に書かれてある日時はUTです。9時間足せばJSTになります。)

この領域は9月上旬にXクラスフレアを起こしたところのようです。今日の位置を基準に自転サイクル27日ごとに遡ると、活動領域12685(10月22日)→12682(9月25日)12673(8月29日)となって、ピッタリ一致します。9月下旬の通過の際は目立った活動が起きませんでしたが、2周目は期待できるでしょうか?次の晴れ間が楽しみです。

ついでに紹介すると、下右画像はこれらのCMEの合間に起こったSDOから見えた部分日食。ちょうど19日20時UT前後の新月の際に起こったようです。北米皆既日食から2朔望月も経ってしまったのですね。太陽観測衛星SDOはアメリカ上空を地球自転周期で回る準静止衛星で、日本の準天頂衛星「みちびき」を円軌道にしたようなルートを周回します。このため衛星直下点が描く8の字は「赤道に対して南北対称」になるところが「みちびき」との相違点。一般の静止衛星と同じくらい地球から遠いため、日食が起きるタイミングは地上と異なります。

  • 20171018-0906UT太陽CME

    10月18日・CME
  • 20171021-0406UT太陽CME

    10月21日・CME
  • 20171019-2009UT太陽

    10月19日・SDOからの日食

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