超大型で強い台風21号が近づいてきました2017/10/20


【2017年の台風諸元】
※2017年10月20日時点のデータです
台風番号最低気圧
(hPa)
最大風速
(ノット)
強風域直径
(海里)
接近
上陸
台風1号100235210-
台風2号98555180-
台風3号98555180上陸
台風4号98550390-
台風5号93595360上陸
台風6号100240300-
台風7号100235100-
台風8号9943560-
台風9号96080360接近
台風10号98545360接近
台風11号99045390-
台風12号95580210-
台風13号96575300-
台風14号98555600-
台風15号95580800接近
台風16号99050180-
台風17号100035240-
台風18号93595800上陸
台風19号95580390-
台風20号95080540-

  • 最大風速の分類は、修飾なし強い非常に強い猛烈な、という色別です。
  • 大きさの分類は、修飾なし大型超大型、という色別です。
  • 16号までは集計時点で発表されているベストトラックによる集計、17号以降は気象庁速報値による集計です。後日変更になる事がありますが、当表には反映しません。
  • 1海里=1.852km
  • 1ノット=時速1海里=時速1.852km=秒速0.514m
20171020-1200台風21号

台風21号は今年いちばん大きな台風に発達し、日本に接近しています。気象庁の予報によると今夜には南西諸島がすっぽり強風域に入る見込みで、23日には本州に接近上陸、24日にかけて北海道太平洋側へ進むようです。上画像は本日20日12時の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・経緯線等は筆者)。赤点円は台風中心の直径2000km円。台風の影響を受けている雲の渦は北海道から九州まで覆えるほどの大きさがありますね。

21号は風速では18日3時以降「強い」、大きさでは19日0時以降「大型」→本日12時に「超大型」という修飾が付きました。上陸前後まではさほど変わらない予報です。小柄な台風の倍以上の大きさですから、中心がみなさんの街に最接近する1日前にはかなり荒れてくると思われます。(16時追記:気象庁の15時データでは直径900海里=約1700kmまで大きくなりました。)

右表は今日までに分かっている2017年の台風データを元に各種諸元をまとめたもの。各台風の寿命中に到達した極値です。21号を除くと「強い」以上の台風は8個、「大型」以上の台風は4個発生しました。また「強い」以上と「大型」以上のどちらにも属するのは15号、18号、20号の3個です。このうち18号は上陸して大きな被害を出しました(→関連記事1関連記事2)。今回の21号は18号より東寄りに進路を取っているようです。台風中心の到達ではなく、台風の縁が自分の街に最接近する日時を見極めてくださいね。当然ながら通過にかかる時間も長くなりそうです。なお上画像で右下に写っている雲の固まりも後追いの熱帯低気圧です。ご用心ください。

2000年から2016年までに発生した台風406個の中で「超大型」まで発達したものは、2001年4号(1050海里)、2001年11号(1025海里・上陸)、2002年13号(850海里・接近)、2003年21号(850海里・接近)、2004年23号(925海里・上陸)、2007年14号(900海里)、2011年6号(1000海里・上陸)、2015年23号(850海里)の8つです。上陸台風はいずれも「超大型」のまま上陸したケースはありません。