今日の太陽2017/10/12

20171012太陽
ずっと曇りの天気ですが、午前中に少しだけ太陽が顔を覗かせました。今夜には雨が降り出し、以降10月中は関東でほとんど晴れが期待できないとのことなので、貴重なチャンスです。

20171012太陽リム
左は9:20少し前の太陽。かなり厚めの雲越しで、ゲインを4倍ほど上げなくてはなりませんでした。光球面に活動領域はありません。リムに細かいプロミネンスが幾つも出ており、楽しげな雰囲気でした。

今日も活発な新燃岳2017/10/12


20171012-1100新燃岳
秋雨前線が日本を横断しているため、日本海側や北海道で雨模様。でも九州南部は昼過ぎまであまり雲がなく、気象衛星から新燃岳の噴煙が見えました。左は11:00の衛星画像から九州付近をトリミングしたものです。(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。

午前中は時々気象庁のライブカメラで噴煙を見ていたのですが、10時半頃から11時過ぎにかけて立ち上った噴煙は昨日の比ではなく、とても高いものでした(下左画像)。なぜニュース速報で流れないんだろうと不思議に思ったほど。これくらいは当たり前と言うことなのかな?

噴煙の高さを知りたかったけれど、そのとき自分で調べた範囲で公式発表はなかったので計算することにしました。ライブカメラの場所を気象庁サイトの大雑把な地図から読み取り、火口との距離を計算。また、カシミール3Dを使って山の稜線をシミュレートし、ライブカメラ映像と一致させて噴煙の高さを読み取ります(下右図)。画像右側の数字は仰角、画像上側の数字は方位角。ここまで求めれば、あとは三角関数で概算できますね。

カメラ推定標高500m、火口標高1420mあまりとして、結果は1447m。噴煙は火口から約1.5km、海抜高度なら約2kmの高さに達したようです。(上のほうは雲を押し上げたものかも知れませんが…。)昨日の300mという公式発表と比べても大きく外してはいないと思われます。午後には噴煙が低くなり、また雲が多くなりました。火山灰のことを考えると雨が降ったほうが良いのか、晴れたままのほうが良いのか、どうにも複雑な気持ちになります。

(夕方追記)
夕方にあらためて調べたら、噴煙の高さが1700mとか、2000mといった報道がありました。

  • 20171012-1050新燃岳
  • 20171012-1050新燃岳


(更に追記)
NASA(Terra/MODIS)の画像が見つかったので11日(下左)と12日(下右)の様子を引用しておきます。正確な撮影時刻は分かりませんが、雲の様子から正午付近と思われます。これくらい解像度が高いと桜島の噴煙や煙と海面変色との差も良く分かりますね。

  • 20171011MODIS
  • 20171012MODIS