カテゴリー4のハリケーンがふたつ!?2017/09/09


20170908-1800UT衛星画像
ハリケーンIRMAの渦がキューバ東側にかかりつつあります。

左画像は8日18:00UT(9日3:00JST)の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。三つのハリケーンのうち、KATIAはカテゴリー2、残り二つはカテゴリー4です。IRMAは勢力が落ちつつあるようですが、それでもまだ十分に強いですね。いっぽう、JOSEの勢力はどんどん強くなっており、IRMAに追いついてしまいました。

右下図は発生から9日3:00UTまでの両ハリケーン経路(速報値)。ご覧のように、JOSEは三日前のIRMAの位置とほぼ同じです。

20170909ハリケーン経路
もちろん今後も同じとは言えませんが、向こう数日はこのエリアがメチャクチャでしょう…。IRMAの位置や勢力の情報は9月7日の記事に蓄積していますので参考にしてください。

8日4:49UTC(13:49JST)にメキシコでM8.1の大地震があったばかりですが、被災中心はKATIAの予報進路よりやや南に位置するため、天気は荒れずに済みそうです。ですが、地震の被害も気がかりですね。(※M8.1はアメリカ地質調査所の発表値。気象庁発表はM8.2でした。)

日本の南に台風の卵→夜に台風18号発生2017/09/09


20170909-0300衛星画像
またしても「台風になるかも知れない熱帯低気圧」の発生です。この熱帯低気圧は7日21:00JSTの天気図以降に描かれており、気になっていました。

左画像は発表があった本日3:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は熱帯低気圧中心の直径1000km円です。夜ですから可視光ではなく赤外波長(バンド7)の画像です。まだ渦は巻いてないものの広範囲に雲があって、大きな台風になりそうな感じですね。続報に耳を傾けましょう。

なお、日本のすぐ南に真っ直ぐ延びている太い雲の列が見えますが、これが7日明け方から九州を皮切りに局地的な雨を降らせながら南下した前線の本体です。二日かかってここまで移動しました。

20170909-2100衛星画像
(22:30追記)この熱帯低気圧は本日9日21:00、台風18号(タリム/TALIM)になりました。直前の台風17号発生から3日と12時間後、消滅からは2日と18時間後の発生になります。右画像は21:00の気象衛星画像。赤点円は台風中心の直径1000km円です。まだ綺麗な渦とは言いがたい形ですね。気象庁の予報ではまたしても勢力を強めながら台湾近辺に向かうとのこと。

2017年の7月以降に発生した台風3号から今回まで、「台風が全く無かった期間」の最長は3号消滅から4号発生までの「10日と6時間」、次が11号消滅から12号発生の「5日と12時間」で、あとは全て数日以内に次の台風が発生しているという事態です。


今日の太陽2017/09/09

20170909太陽
昨夜から今朝にかけては夜半前後に晴れ間が広がったものの、明け方は再び雲が湧きました。朝からも青空が見え時々日が差しましたが、雲が多めです。午後になってやや青空が多くなりました。

左は15:20過ぎの撮影。雲に阻まれ2時間ほど焦らされました。大きな黒点のある活動領域12674とその左の12679がよく輝いています。

20170909太陽リム
またXクラスフレアを度々放った12673はリムに近づきました。あと2日で見えなくなりそう。際に移動したとき…つまり明日に何か見えないか期待しています。それから見辛いですが、中央やや上に小さな黒点を伴う12677と12678があります。プロミネンスは左端の宙に浮いているものが印象的でした。