あちこちで嵐のように…午後には台風7号も発生2017/07/22


昨夕の日没前から北海道最北端にかかり始めた直線状の雨雲は、ゆっくり南下しながら朝までかかって北海道全域に雨を降らせました。明け方には青森県にもかかり始め、今日12時現在は秋田県や岩手県に大雨を降らせています。下は気象庁サイトからの引用で、1:00と9:00の高解像度降水ナウキャスト。

この雨で、北海道、青森、秋田で1時間降水量や3時間降水量の日最大値が観測史上最大、あるいは7月観測史上最大となった場所が続出しています。先日17日も秋田・青森・岩手で記録的な大雨があったばかりです。お近くのみなさん、どうかお気を付けて。(※秋田県の豪雨については、雨量変化などをこちらにまとめてあります。)

  • 20170722-0100降水

    2017/7/22 1:00JST
  • 20170722-0900降水

    2017/7/22 9:00JST

昨日発生したダブル台風も気になるところ。こちらは移動が遅いので、昨日今日では大きな変化が見られません。また南シナ海周辺のダブル熱帯低気圧も大きな変化がないまま陸域に近づきつつあるようです。

東太平洋でも台風相当のトロピカルストームや熱帯低気圧が立て続けに発生しています。下に気象衛星ひまわり(画像元:NICTサイエンスクラウド)と気象衛星GOES-16(画像元:NOAA)による画像をほぼ同サイズで引用しました。可視光撮影のため、日が当たる都合で時間差が6時間あります。両方にハワイ諸島とトロピカルストーム「Fernanda」が写っていますから、位置関係が分かるでしょうか。(TSはトロピカルストームの略、Investはストームになる可能性を観察中の低気圧。)北半球の太平洋は嵐のシーズンですね。

  • 20170722-0900JST-himawari

    2017/7/22 9:00JST
  • 20170722-0300JST-goes

    2017/7/22 3:00JST


20170722-1500台風7号
(17時追記)上で取り上げている南シナ海のダブル熱帯低気圧のうち日本に近いほうが、本日15:00に台風7号「ROKE/ロウキー」になったと発表がありました。直前の台風6号発生からわずか24時間後です。これで日本近海は一気に今年初のトリプル台風となりました。トリプルになるのは2016年の台風14・15・16号(9月13日3:00から13日15:00の12時間)以来です。

左画像は15:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円です。台風7号は事前に「台風になる可能性がある…」云々と言った発表がなく、いきなり台風宣言されました。存在が天気図に載っていただけなのでビックリしました。

7号の南西には熱帯低気圧があって、これまたミニ台風の様相を呈していますね。お近くの方、十分ご注意ください。

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