台風5号が発生、6時間後には台風6号も発生 ― 2017/07/21
昨日記事にしましたが、心配されていた太平洋にあるダブル熱帯低気圧のうち日本に近い側が、本日9:00に台風5号「NORU/ノルー」になりました。ひとつ前の台風4号発生から5日18時間後、4号消滅からは3日15時間後になります。台風シーズンを迎え、発生間隔が短くなってきました。
左画像は本日21日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円です。台風5号は現在西へ10km/hの速さで進んでおり、数日間はあまり位置の変化がなさそうとの予報です。また台風の東側にある雲のかたまりは9時現在熱帯低気圧のままで、同じ速度で西へ進んでいます。
全く関係ないですが、四国南海上の雲のかたまりと四国との間に、線の細いきれいな渦が見えますね。なんと可愛らしいこと…。
更に余談ですが、7月18日頃までの数日間は小笠原海域がよく晴れて、久しぶりに気象衛星ひまわりからも西之島の噴煙がよく分かりました。右は18日15:00の様子。分かりやすいように明るめの画像処理を施しています。色彩を調整すると、東へ流れる噴煙が雲の色と違うことまで分かります。ちなみにこの日は本州各地でゲリラ豪雨でした。関東南部にもすごい雲がかかってますね。
台風が来てしまうと小笠原海域は全く見えなくなります…。
(17時追記)台風5号発生から6時間後の本日15時、東にあった熱帯低気圧も台風6号「KULAP/クラー」になったと発表がありました。今年初のダブル台風です。(6号は東経180°を越境してから台風になったので越境台風ではありません。)また海南島の東に新たな熱帯低気圧も発生、近い内に台風になる可能性が高いとのこと。更にルソン島北東にも熱帯低気圧が発達していて、すごい状況になってきました。
左画像は本日21日15:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円はそれぞれ台風中心の直径1000km円です。また右図は気象庁サイトからの引用で同時刻の地上天気図(着色や書き込みは筆者)。
なお夕方現在、北海道のすぐ西にとても発達した前線があって(左画像でもクッキリ見えてます)、既に一部で雨が降り始めました。今夜から明日にかけて北海道や東北地方は大雨が心配されるとのことです。