今日の太陽と空模様2017/07/14

20170714太陽
今日も明け方まで曇り、朝から天気が良くなりました。時々雲が湧きます。午後そろそろ太陽観察できる時間帯になったのでX線フラックスの様子などを事前確認。

20170714太陽リム
すると、なんと11時前後にものすごくグラフが跳ね上がっていました。ピークはM2クラス。しかもまだ急には衰えずC5クラスに留まっているではありませんか!驚いて大慌てで観察しました。

左は14:30頃の太陽。もう2時間早く観察していればMクラスの状態を見ることができたでしょう。この像でもまだ活動領域12665東側がとても明るいですね。太陽が裂けて中身が出てきてしまったかのようです。なかなか見ることができないのでテンションMAXでした。12666も明るいですね。プロミネンスはあまり目立ちませんでした。

20170714X線フラックス
右にNOAAが出しているGOESのX線フラックスグラフを引用します。7日0:00UT(9:00JST)から今日14日5:30UT近くまでつなげてあります。1週間に2回もMクラスなんて、どうしちゃったんでしょ?このあとしばらくグラフをモニターしてましたが、ゆっくり下がってしまいました。(※それでも16:00現在まだC1クラス!)

実は上記の太陽観察時、太陽方向だけなぜか雲がかかってなかなかどいてくれませんでした。下のA画像はそのとき撮った彩雲。太陽は屋根で隠れています。太陽中心に同心円なので光環と言えなくもありません。上の太陽は雲が薄いタイミングで撮影しました。

日没1時間あまり前になってベランダから空を確認すると、太陽方向の雲がだいぶ広がっていました(B画像)。金床雲の端みたいにも感じましたが、このとき雷雲はないようです。太陽は厚い雲に隠れていましたが、左のほうに幻日が見えました(C画像)。明るくはありませんが色がはっきりしています。また良く見ると上には環天頂アークもぼんやりと見えていました。D画像はアークの左端近くを拡大したもので、太陽は右下方向になります。環天頂アークはいつでもU字型全部が見える訳ではなく、断片的だったり端しか見えないことも多いです。

  • 20170714彩雲

    (A)
  • 20170714日没1時間余り前の西空

    (B)
  • 20170714幻日

    (C)
  • 20170714環天頂アーク

    (D)


20170714-1030降水
時は遡りますが、午前中に記録的短時間大雨情報がありました。またしても愛知県です。10:20から10:40にかけて犬山市付近で約120mm、小牧市付近で約120mmなど、複数回ありました。12日午後にも激しい雷雨があったばかり。現存する日本最古の様式である天守閣を持つ国宝「犬山城」では、落雷によってしゃちほこの片方が全損という悲しいニュースも流れました。

2005犬山城と夕暮れ
左上画像は気象庁サイトからの引用で、本日14日10:30の高解像度降雨ナウキャスト。愛知県犬山市や岐阜県各務原市あたりが赤紫に染まっています。右画像は夕闇迫る(しゃちほこが)在りし日の犬山城(2005年撮影)。


夕方17:30には山形県米沢市付近で約110mmという情報がありました。ニュースなどで大雨情報を断片的に聞いていると、「ある時間にある場所で大雨」という内容がことさら強調されるため、「そこ以外は降ってない」「その時間が過ぎたらすぐ止んだ」といった印象を生みやすいです。

20170714-1730米沢市
そういうケースももちろんあるでしょうが、そうではない場合のほうが多いでしょう。例えば米沢市の大雨情報以降、15分ごとの降雨状況を見てください(左)。同様に大雨だった地域はたくさんありますね。犬山市や米沢市がたまたま記録的短時間大雨レベルだったと言うだけです。ギリギリ届かなかったけれどすごい雨が何時間か降った地域はたくさんあるのです。All or Nothingで考えてはいけませんね。

参考:
アーカイブ:記録的短時間大雨情報のリスト

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