バイカル湖の北に濛濛と立ち上る煙2017/06/28


20170623-1200ロシア森林火災
少し前の話になりますが、6月23日の気象衛星画像をチェックしていたら、ロシア・バイカル湖の北側に濃茶色の雲(?)が長距離に渡ってたなびいているのを見つけました。明らかに雲ではなく異様な色だったのですが、そのときは調べる時間も無く後回しになりました。左がそのとき見ていた6月23日12:00JSTの衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/色彩変換済み)。画像右下に朝鮮半島や日本の一部が写っています。

数日後にあらためて調べると、やはり森林火災のようです。黄砂などの土煙でもこのような色になるのですが、該当地区は針葉樹林なので砂嵐が起こるはずもなく…。ここまで濃い色の煙は滅多にないので驚きました。NASAの記事にもなっていました。右下画像は記事からの引用で地球観測衛星Aquaの撮影画像。元記事には高解像度版もありますからご覧になってください。

20170623ロシア森林火災NASA画像
前後を調べると、前日22日にはもう濃い煙が見え始めており、25日には樺太北側のオホーツク海沿岸に到達しています。その後は雲に紛れて良く見えませんが、大陸にはこの火災由来と思われる「煙った地域」が今日もまだ滞留している様です。

下に22日から25日までの地域画像を並べてみました(いずれも12:00JST画像)。1°刻みの経緯線や湖沼・河川・国境なども薄く描いてあります。計算できる方は経度緯度から煙の長さや移動速度など求めてみてください。この地域は一年中見ていても煙が立ち上っていない日は無く、とても悲しい思いになります。

  • 20170622-1200ロシア森林火災

    6月22日
  • 20170623-1200ロシア森林火災

    6月23日
  • 20170624-1200ロシア森林火災

    6月24日
  • 20170625-1200ロシア森林火災

    6月25日


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