今期何度目かの雪が降りました2017/02/19

20170219雪
昨日日中から続いた曇天は夜になって更に悪化し、日付が今日になった頃から粉雪が舞うようになりました。今期何度目の雪でしょうか。1時台には左画像のように結構な雪になって、そこら中に積もり始めています。ただ気温が高かったのか、あるいは地面や車などに熱が残っていたのか、積もるそばから溶けていきました。

20170219雪の結晶
見ると細かい粒状のものが多く、柱状(針状)の結晶も混じっていました。数は少ないですが大きな雪模様に発達した結晶も見られ、何とか接写できないかと懐中電灯片手にカメラで撮りまくりました。とにかく溶けるのが速すぎてピント合わせもままなりませんでしたが、幾つか写ったものを右に掲載します。大きいものでは1cm前後の六角結晶や三角形のものもあって驚きました。

気付くと100枚もシャッターを切っており、すっかり手足が冷たくなってしまいました。雪は4時前までぱらついていましたが、4時過ぎには急速に雲が去り、薄明が始まる5時頃にはすっかり綺麗な星空に。せめてあと1時間早く晴れたら彗星など観察できたのですが…。

下は明るくなった6時過ぎの撮影で、屋根に積もった雪と南空に輝く下弦の月(下左画像)、および西空低空に見えたビーナスベルト(下右画像)。冷たく爽やかな朝でした。気温の上下が激しいここ数日ですが、だんだん春が近づくのを感じます。

  • 20170219雪の朝
  • 20170219ビーナスベルト

今日の太陽2017/02/19

20170219太陽
明け方まで雪が舞いましたが、朝からよく晴れています。日が高くなると風が強くなりました。近くのアメダスポイントでは10:10に8.4m/sの風速を記録しました。

20170219太陽リム
左は10:50近くの太陽。中央少し左上に活動領域12636があるはずですがほとんど分かりません。それよりも赤道の左リム近くに見える縦に長い明るい領域のほうが目立ちますね。これは何でしょうか?プロミネンスは左上のものが少し目立ちました。

曇る直前にエンケ彗星を捕らえる2017/02/19

20170219エンケ彗星(2P)
一日晴れていたものの、強風が収まってきた夕刻からは透明度が落ちてきました。明日は天気が大きく下りそうなので僅かなチャンスを活かし、西低空ののエンケ彗星(2P)に望遠鏡を向けました。

淡い雲があちこちに湧いていたため間に合うか疑問でしたが、取りあえず8分ほど露光を終了。そのあとすぐフラットなどを撮影し始めた頃には一気に雲が広がり始めました。何とか間に合った…。

彗星はかなり明るく、十分に薄明が終わってない空でも導入ができました。ただやはり透明度が悪いせいで像全体が低コントラストでした。左画像の右下に写っている輝星はうお座ω星。天気予報によれば2月中は夕方に安定して晴れる見込みがかなり少なく、日の入りはどんどん遅くなる一方で、エンケ彗星を見るのはこれが最後かも知れません。