本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星とジョンソン彗星が接近2017/02/13

20170213_45pと2015v2
昨夜から今朝にかけてもよく晴れました。明け方に月明かりが残る時期ですが、せっかくなので彗星を撮影しました。あまり注目されていないと思いますが、今朝は本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)とジョンソン彗星(C/2015 V2)が互いに最も近づく日。離角は約15.5°とさほど近くはないのですが、10等以上の明るい彗星が近づくなんて滅多にないですからね。なんとか一枚の画像に収められないかやってみました。

いっぺんに撮影できる適切なレンズを持っていないため、モザイク合成で3カットをつなぎ合わせることにしました。左は4:26頃から「1分×10枚」合成を1カットとして、位置をずらしながら3カット撮影→モザイク合成しました。上方向が概ね天の北方向です。

画像下の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星を包むようにかんむり座が写っていますから、星座の大きさを把握している方は撮影範囲がどれほどかお分かりでしょう。薄明が始まるギリギリまで待ってほぼ天頂付近で撮影したので光害の影響は少ないはずですが、実際の背景は月光による明るさの偏りがあってモザイク合成には不向きでした。

本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星は視直径が月の大きさほどもあるため、こんな広範囲の写真でも存在が分かりますね。いっぽうジョンソン彗星は10等級で短い尾も写っていますが、まだまだ小さい彗星です。互いが大きくて立派な彗星だと見栄えがしたでしょうが…。おっと、無い物ねだりはいけません。

4月中旬にはタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)とジョンソン彗星が今回よりも近い約11°まで接近します。晴れたらまた撮影してみようと思います。

参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2017/02/13

20170213太陽
朝からよく晴れています。今日はほとんど風も吹いてないので過ごしやすいですね。

20170213太陽リム
左は11:50頃の太陽。活動領域12634&12635の黒点はまだ健在です。新たな領域が生まれる気配はなく、この黒点が去ったら何もなくなってしまいそう。プロミネンスも小さなものばかりです。