やっと今年のダイヤ富士を見ることができた2017/01/11

20170111ダイヤ富士
毎年1月上旬に私の自宅近くで見ることができるダイヤモンド富士山。もちろん街中だから前景は障害物だらけですが、それでも出掛けられない身にとっては細やかな楽しみなのです。今年は天候が悪かったり予定が合わなくて見逃していたのですが、昨年1月10日に近くの公園で見ることができた近所の公園で、1日遅れながらラストチャンスに挑みました。

北や東に雲がありましたが、幸い西は低空までクリアです。昨年より少しだけ焦点距離を長くして公園の一角にカメラをセット。ほどなくダイヤ富士が始まりました。1日ずれていたので想定していたことですが、去年よりかなり高い位置に日が沈んでいきます。富士の中心と太陽中心がほぼ並んだショットが左画像。これが明日だったら、太陽は富士山頂の平らなところに触れず、もっと右側(北寄り)に沈んだことでしょう。観察場所は去年と全く同じ。見た感じでは太陽半径分くらい上に上がった印象を受けました。

このようなズレは毎度のことですが、異なる日付や異なる場所はもちろん、同じ日に同じ場所で観察しても年が変われば位置がずれます(右下図・カシミール3Dによるシミュレート)。年ごとにずれる原因は「閏日」。一年で約1/4日ずつずれてしまう太陽の位置を戻すため、4年に一度リセットするのが閏日だからです。

ダイヤ富士のズレ
富士山中心と太陽中心を揃えて考えたとき、富士山頂に対する太陽の高さは1年後に少し下がり、閏日を過ぎた次のダイヤ富士のときにボンッと4年前の位置まで飛び上がるように見えます(※ただしダイヤ富士の日が閏日よりも前、かつ日没の場合に限ります)。去年の撮影は閏日の前、今日の撮影は閏日の後、そして日付も1日遅くなってますから、太陽半分上がってしまったこともうなずけますね。観察する方や写真家の方はこうした性質を理解しておくと上手な補正ができるでしょう。こちらにも関連記事があります

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