「初日に包まれる日本」を宇宙から2017/01/01

20170101初日の出衛星画像
新しい年の始まりです。みなさんは初日の出をご覧になれましたか?日本海側や東北、北海道の一部などはお天気が悪かったようです。じゃ、どなたも公平に見ることができる宇宙から初日に包まれる日本を眺めてみましょう。

2016年12月30日の記事に今日の初日の出マップを掲載しました。これによると日本が全て初日に包まれるのは7:33ごろ。気象衛星ひまわりの撮影は10分おきなので、7:40撮影の画像なら全国が初日を浴びていることになります。ということで、左がその可視画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)です。

一見してとても暗いですが、これが日の出付近の可視画像なんです。(天気予報などで見るものは暗くても写る赤外画像です。)どこに何があるか分からないと困るので薄く国境線を重ねてあります。このままじゃ夜が明けているかどうか判別できませんね。

20170101初日の出衛星画像
そこで、左の画像の輝度を4倍にしたものを右に用意しました。経緯線、および初日の出マップの同時曲線のうち7:40ライン(緑線)も重ねてみました。いかがですか、ちゃんとすべての場所に日が当たっていますね。

緑線より西(左側)にもごく僅かに明るさを感じますが、これは薄明の状態。太陽光が直接当たらない時間でも大気を通して明るさが伝わり、お互いの顔が分かるほどですよね。大気の無い月面などでは同時曲線をフライングして明るいなんてことは標高が高い所以外ありません。

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