金星と土星が接近中2016/11/01

20161101金星と土星
昼から晴れた一日も夕方になると雲が湧いたり、また消えたりの繰り返し。外出先を出たときはかなりの雲量だったのに、家に着く頃はほぼ快晴でした。といってもすっかり暗くなって、西空の金星も低くなっていました。

金星と土星の最接近は二日前の10月30日でしたが、当地は曇り。昨日もダメで、今日やっと見えました(左画像)。帰りが遅かったので前景を選ぶ余裕もなく、背景の薄暮もあまり美しくありません。もう15分早かったら良かったのになぁ。10月27日に見たときは縦並びでしたが、今夕は横並び。どこにどんな星があるかはマーカー入りの右下画像をご覧くださいね。アンタレスは電線に重なっています。また画像右下の欄外に月齢1.6の月がいたはずですが、アンタレスより低く、全く見えませんでした。なお、近くにアンタレスがいるので「金星と土星はさそり座で接近中」と思いがちですが、金星も土星も「へびつかい座」にいるんですよ。(画像中のOphというのはへびつかい座:Ophiuchusの略号。)

こうした惑星の接近はネットニュースのネタになる事もありますが、載っている説明図は二つの惑星が似たような大きさ、似たような明るさで描かれることが多いです。デフォルメを効かせてキャッチーな印象を狙っているのでしょうが、探す人のことや実際の空のことを考えていないのかなぁ、という気がしています。

20161101金星と土星
例えば今回の金星と土星、実際の空を肉眼で見るとこの記事の画像より更に光度差がある印象でした。星を探し慣れている私でも、探し始めの数分間は土星が見えませんでした。「金星は見えたけど土星はいなかったよ」という方も多いでしょう。高い空の現象なら時間をかけて探せますが、超低空のため、素早く見つけないとあっと言う間に沈みます。明るいはずの惑星接近ですが、やはり過信、慢心は禁物。普段からのトレーニングや慣れが大切と思います。

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