暖かい海域を進む台風21号・22号2016/10/17


20161017-0900気象衛星画像
台風21号と22号は勢力を高めつつ西北西へ移動しています。

21号のほうは今日17日9:00現在、「強い台風」クラスです。明日はふたたび「非常に強い台風」クラスへ上がる予想が出ており、接近する海南島やハノイなどの被害が心配ですね。今年この付近に何度台風がやってきたことでしょう。

22号は昨日15:00から「強い台風」クラスになっており、中心付近の気圧は今日9:00現在955hPa、最大風速40m/sとのこと。今夜までには「非常に強い台風」になる予報が出ています。

左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円。左が21号、右が22号です。予報通りなら明日午前には「非常に強い台風」がダブルで並んでしまうことになりますね。

20161017-0900海面水温・台風経路マッピング
勢力が衰えるどころか日々元気になってるのは、やはり原動力となる海水温が高いためでしょう。今年は日本以南で平年値より1度ほど高い海域がとても多く、台風にエネルギーを余計に供給する原因になっているようです。

試しに、気象庁サイトで公開されている「北西太平洋・海面水温」の図に、本日9:00までの各台風経路(熱帯低気圧時期含む)をマッピングしてみました(右画像/矢印先端が本日9:00の位置)。海面水温は昨日10月16日のものですが、1週間程度では小さな範囲での変化しかありません。暖かい海域を移動して勢力を強める様子が分かりますね。(※台風経路の着色は風速に応じて変えていますが、海水温の着色とは全く関係ありません。また海面水温図は元が小さいため、無理に拡大していて画質が荒れています。)

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