寒い秋彼岸の入り2016/09/19

2016年最高気温(8/19と9/19)
秋彼岸の入りを迎えました。当地・茨城県は9月になって晴れ間が少なく、日々の気温もかなり下がっています。今日(19日)日中も21、22度前後で推移し、明け方前のほうが暖かかったほど。彼岸の一週間は高くても25度程度といったところでしょう。2015年秋彼岸の記事で「暑さ寒さも彼岸まで」について考えました。右は気象庁サイトの日最高気温マップを、今日と1ヶ月前(8月19日)各17:00で比べたもの。日本中が暑かった8月下旬から僅か1ヶ月しか経ってない事実に驚くばかり。

気候というのは様々な要素が複雑に絡みますから「必ず彼岸に気温が下がる」といったことは言えません。「暑さ寒さも彼岸まで」はあくまで目安の諺。1年ごとの気温の動向を比較すると、想像以上にバリエーション豊かです。残暑が9月後半まで続いたり、早い時期に気温が下がり始めたと思ったら下旬にぶり返したり…。もちろん気温だけでなく降水や日照も同様です。アーカイブ:茨城県つくば市の気象傾向には当サイトの基本位置である茨城県つくば市について、アメダスデータを使った年ごとのグラフがありますので比較してみてください。

1ヶ月まで真夏日や猛暑日の地点が多く、「日最高気温の観測史上1位を更新」といったニュースを毎日のように聞きました。もう今後の更新はないだろうという見込みで書くと、2016年の真夏日地点数最大は8月7日の757地点、同じく猛暑日地点数最大は8月9日の198地点です。

2016年・真夏日と熱中症(途中経過)

  • 地点数は9月15日まで、搬送数は8月末までを描きました。データが発表され次第、アーカイブのほうに完成版を掲載します。
  • 通常発表される真夏日地点数は猛暑日地点数を含んでいます。
  • グラフ詳細はアーカイブの説明をご覧ください。
気温が高いと熱中症になる方が増え、これまた悲しい報道を度々耳にしました。真夏日地点数と熱中症搬送人数には強い相関関係があるそうです。せっかくなので気象庁と消防庁からデータを集め、2011年から今年2016年分までアーカイブ:真夏日と熱中症にまとめました。左図はそのうち2016年のもの(データがまだ揃わないので未完成)です。ぜひアーカイブで年ごとの傾向差異も比べてみましょう。興味深いのは、地点数の急上昇で搬送人数も急増しますが、その後同じ状態が続くと搬送数は減る傾向になること。人の体は「油断しやすい」ということでしょうか。

秋彼岸を迎えて気温が下がったとしても、真夏日地点はゼロにはなりません。例えば暑かった2013年には10月に入っても真夏日地点数が3桁の日が4回もありました。必ずしも気温が原因でないかも知れませんが、「真夏日も熱中症も彼岸まで」とはなりませんね。もっとも、暑い日の増減はほぼ不可抗力だけど、搬送数は各自注意すれば減らせます。

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