最強クラスになった台風14号2016/09/14


20160914-0900気象衛星画像
台風15号は昨日15時に熱帯低気圧へ変わり、台風としてわずか半日の寿命を終えました。現在は14号と16号のダブル台風となっています。左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円で、左が14号、右が16号です。

14号は中心気圧の低下がもう止まるだろうと思っていたら、昨日午後にはまた下がり、昨夜21時に890hPaへ到達しました。今年一番低かったのは1号の900hPaなので、速報値ではありますがそれを下回ったことになります。また最大風速は120ノット(約60m/s)とのことで、これも今年100ノット越えは1号以来。最大風速105ノット以上は「猛烈な台風」と表現され、これ以上の設定はありません。つまり14号は台風として最強クラスになってしまいました。

1977年から2015年までに発生した台風のうち、中心気圧が900hPa以下となり、かつ最大風速110ノット(約55m/s)以上になったものを下表に示しましたので参考にしてください。これは気象庁が発表しているベストトラックを自作プログラムで機械的に集計したものですから、実際の風速や気圧などはもっとひどいものだったかも知れません。台風のような大きくて強烈な構造体は直接計測器で測れないので、実態の把握に困りますね。

いっぽう16号のほうも現在「強い台風」に成長しました。明日15日には「非常に強い台風」クラスになる予報で、今後は南西諸島や九州に接近し、本州を縦断する見込みのようです。

【台風の中心気圧と最大風速・1977-2015年調べ】
※中心気圧900hPa以下、かつ、最大風速110ノット以上の台風をピックアップしました。
台風番号最低気圧
(維持時間)
気圧900hPa
以下の総時間
最大風速
(維持時間)
風速110ノット
以上の総時間
1978年26号880hPa(6時間)90時間120ノット(24時間)96時間
1979年9号900hPa(12時間)12時間110ノット(18時間)24時間
1979年20号870hPa(6時間)48時間140ノット(6時間)72時間
1980年19号890hPa(12時間)24時間120ノット(12時間)54時間
1981年22号895hPa(42時間)48時間120ノット(12時間)72時間
1982年10号900hPa(12時間)12時間125ノット(18時間)42時間
1982年21号895hPa(6時間)12時間120ノット(12時間)18時間
1983年5号895hPa(12時間)24時間120ノット(12時間)96時間
1983年10号885hPa(12時間)30時間110ノット(48時間)48時間
1983年17号895hPa(12時間)18時間110ノット(36時間)36時間
1984年22号880hPa(12時間)42時間120ノット(48時間)72時間
1985年22号895hPa(18時間)24時間120ノット(24時間)42時間
1986年7号900hPa(6時間)6時間110ノット(12時間)12時間
1987年9号890hPa(6時間)18時間110ノット(12時間)18時間
1987年15号900hPa(36時間)36時間110ノット(42時間)48時間
1990年19号890hPa(12時間)30時間120ノット(12時間)42時間
1991年23号895hPa(12時間)24時間115ノット(24時間)60時間
1991年28号895hPa(12時間)30時間120ノット(12時間)60時間
1992年30号900hPa(18時間)18時間110ノット(18時間)36時間
1998年10号900hPa(12時間)12時間110ノット(12時間)18時間
2010年13号885hPa(12時間)18時間125ノット(12時間)36時間
2012年16号900hPa(18時間)18時間110ノット(18時間)24時間
2013年30号895hPa(12時間)12時間125ノット(12時間)42時間
2014年19号900hPa(24時間)24時間115ノット(24時間)48時間
2015年13号900hPa(18時間)18時間115ノット(18時間)30時間

  • 1976年以前の気象庁ベストトラックには最大風速の記述がないため、1977年以降で調べました。
  • ピンク文字の行は上陸した台風です。
  • 最大風速と最低気圧のタイミングが必ずしも一致しているわけではありません。
  • 風速1ノット=1海里/時=1.852km/h=0.5144m/s。(参考:気象庁が用いる換算表
  • 1951年から1976年で最大風速にかかわらず900hPa以下になった台風は次の通り(ピンク文字は上陸台風)。
    1951年11号(886hPa)、1953年7号(885hPa)、1953年13号(900hPa)、1954年8号(890hPa)、1954年19号(900hPa)、1957年5号(900hPa)、1957年16号(900hPa)、1957年21号(900hPa)、1958年22号(877hPa)、1959年9号(885hPa)、1959年15号(895hPa)1961年18号(890hPa)1961年24号(895hPa)、1962年10号(900hPa)、1962年22号(890hPa)、1962年28号(900hPa)、1964年18号(895hPa)、1964年20号(895hPa)、1964年34号(900hPa)、1965年28号(900hPa)、1966年4号(880hPa)、1967年33号(900hPa)、1968年13号(900hPa)、1969年5号(900hPa)、1969年11号(895hPa)、1970年17号(900hPa)、1971年5号(890hPa)、1971年18号(900hPa)、1971年35号(885hPa)、1973年15号(875hPa)、1973年17号(895hPa)、1975年3号(900hPa)、1975年15号(900hPa)、1975年20号(875hPa)、1976年22号(895hPa)


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