今朝のカタリナ彗星は尾が写らない…2015/12/19

20151219カタリナ彗星(C/2013US10)
昨夜は少し雲が湧く時間があったものの、概ね晴れました。ただ、透明度は昨日18日明け方ほど良くはありません。見ごろを迎えているカタリナ彗星(C/2013US10)ですが、18日明け方の撮影で尾が長かったので、今朝も同じ機材で狙ってみました。(画角はだいたい横7°×縦5°、上方向が天の北、彗星の動きに合わせた合成処理。)彗星頭部を昨日よりも左に寄せ、尾が少しでも長く写るようにしました(左画像)。

ところが狙って撮ると撮れないのが世の常(笑)。快晴でも透明度が落ちていると街中の空で何をやってもダメで、特にカタリナ彗星のイオンテイルのようなとても淡い対象は難しいですね。

20151219カタリナ彗星(C/2013US10)
正規のフラット補正では取りきれないほど光害カブリがひどかったため、自前のソフトウエアで擬似フラット補正をかけて全体を平滑にしています。右の白黒反転画像を見ると、イオンテイルは3°くらいまではなんとか視認できますが、4°から5°あたりは「気のせい?」と言われても反論できません。(もちろん尾が弱ってきてるという可能性もあります。)いっぽう、変わらず元気なのが左下に少し長くなったダストテイル。11月末頃は「使い始めた毛筆」の形だったのが、今は「くたびれてばらけてきた筆」のようです。今後どのように変化するのでしょうか。楽しみでもあり、不安でもあり…。

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

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