ダブル台風24号・25号とKoppu2015/10/15

20151014-1500台風24号・25号
14日15時の衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)
13日21時に台風24号、6時間遅れで翌14日3時に台風25号の発生が発表されました。普段から気象衛星画像をご覧の方はすでに2日ほど前から怪しい雲の固まりとして見えていたものです。

左は昨日14日15時の様子。赤円の左は24号、右が25号で、それぞれ台風中心の直径1000km円を描いてます。まだ巻き付きはさほど強くないようで、両台風とも右半分の雲が薄いですね。

このところ台風が立て続けです。1ヶ月余り前のダブル台風17号・18号が地元茨城の鬼怒川決壊をもたらしたことは記憶に新しいです。今回の台風達は今のところ北緯15度付近をうろうろしているので日本に影響は無いですが、今後注意が必要になるかも知れません。

ところで台風24号はKoppuという名前が付きました。「コップ」って警官じゃなくて食器。これは日本提案の呼称で、元は「コップ座」という星座名です。今年の台風8号が「Kujira」という名で、これも「くじら座」でした(→6月22日のブログ記事参照)。年間でおよそ1、2回、日本提案の星座名台風が生まれます。

20150513コップ座
「コップ座知ってる?」って街ゆく人に聞いたら1000人中1人くらいしか知らないかも…。暗い星ばかりなので、実際の空で探せる人は更に少ないかも…。でも星座の形はかなり写実的(?)で分かりやすいですよ。

5月13日の記事で「うみへび座」という全天一大きな星座を紹介しました。この画像の中に写っていましたので、加筆して右に再掲載しました。どうです?コップに見えませんか?歯磨きで使うコップを想像した方は残念!いわゆる聖杯とかトロフィーの形、ワールドカップのCupですね。コップ座の学名Crater(クラテル)も盃状の器の意味。英語読みでのクレーターは「月のボコボコ」でお馴染みですね。

コップ座とからす座
お隣のからす座も割とマイナーですが、こっちのほうが星は目立ちます。慣れない方は先にからす座を見つけてからコップ座を探すという流れでしょう。近くにおとめ座やしし座があります。しし座と言ったら、ほら、いま明け方で大集合してる惑星たちの背景にある星座です。低空に見える水星と一緒に、実はコップ座が昇ってきてますよ。11月に入ったらからす座も見えるでしょう。もし思い出す事があったら「台風の名前になった星座」を探してみてくださいね。(左はステラナビゲーターによるコップ座とからす座。)

参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)

今日の太陽2015/10/15

20151015太陽
昨夜はほとんど曇ってしまいました。雲間からちらほら星が見えた程度です。今朝日が高くなると青空が広がりましたが、やや霞んでぼんやりした空です。

左は11:10頃の太陽。左側やや下のダークフィラメントの左に明るく見える活動領域12434がとても目立ちました。

20151015太陽リム
撮影の約50分前からC1.5クラスのフレアが起こっていたようです。左やや上のリムには小さく立派なプロミネンスも見えますね。これからどんな姿を見せてくれるでしょうか。