今日の太陽2015/10/14

20151014太陽
明け方から少し雲が多かったのですが、日が高くなるとだんだん晴れました。少し透明度が落ちています。

左は10:10頃の太陽。薄雲があり、若干コントラストが悪かったです。

20151014太陽リム
昨日盛大に見えていた左リムのプロミネンスが早速光球内に入ってきました。その上の方にも新たにプロミネンスがチョロチョロ見えます。少しずつ賑やかになっていくでしょうか。

今朝も美しい惑星たちと周期彗星たち2015/10/14

20151014明け方の惑星会合
昨夜は宵のうち雲が湧いて星が少なかったのですが、夜半過ぎから急に快晴となりました。湿気が少なく、そのまま明け方まで非常に良い空となりました。

明け方に集合している金星・木星・火星は相変わらず素晴らしい眺め。左画像は4:30頃に撮影したもので、もうほんのりと薄明が始まっています。ここには写っていませんが、画角のすぐ上にはしし座のレグルスも輝き、実際の見た目はこの画像よりずっと豪華でした。木星のそばには衛星も見えますね。下がカリスト、上がガニメデのようです。

現在は火星と木星が日に日に近くなっている最中で、10月8日の記事に書いたように、次の日曜日18日には月の視直径より近くなります。週替わりで見所がありますが、週替わりどころか毎日見ても飽きが来ません。

この撮影の後空が急に曇りだし、せっかく低空に水星が見えてきたのに全員集合の写真は撮れませんでした。

惑星見物に先立つこと3:30頃から明け方の彗星もいくつか観察していました。この一ヶ月で一通り撮ったので、今朝は少しでも画質を上げるため、いつもの倍の露出と新しい画像処理を模索する試みをしました。まず、前夜の10月13日に挑戦したジャコビニ彗星(205P・下左画像)に望遠鏡を向けます。前夜の撮影でかなり暗いことが分かったので、ある程度きつめの画像処理でも粒状が荒れないよう枚数を重ねました。かなり改善され、淡く伸びる彗星の尾が浮かび上がったようです。

次は惑星たちと並んで昇ってきたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P・下中画像)。こちらも10月10日に撮影していますが、南側にまで広がる尾の様子がよく分かります。さらには10月8日に捕らえているボレリー彗星(19P)に再度挑戦。撮影時高度は20°程度でかなり減光します。とかも我が家からは電線が多く横切る方向で、どうやっても長い露出中に画面の一部が陰ります。使えるコマだけの合成ですが、前回より粒状は格段に良くなりました。この彗星、意外に尾が長く伸びてませんか?若干アンチテイルも見えるようです。

やはり時間をかけたくさん枚数を撮影すると淡いところも良く写りますが、いかんせん多すぎて時間がかかりすぎます。いかに処理の効率化・省力化を図るかが課題です。(※下画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、拡大像は白黒反転。)

  • 20151014ジャコビニ彗星(205P)
    ジャコビニ彗星(205P)
  • 20151014チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)
    チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)
  • 20151014ボレリー彗星(19P)
    ボレリー彗星(19P)

参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事(ブログ内)
アーカイブ:多天体の接近現象(3天体以上の会合の日付)
アーカイブ:天体の接近現象(2天体会合の日時・離角)