今日の太陽2015/09/22

20150922太陽
朝からさわやかな青空が広がっています。 左は12:20頃の太陽。昨日の昼ほど大気は揺らいでいません。左から見えてきた活動領域12420にいくらか黒点が見えますね。今後発達するでしょうか?

20150922太陽リム
太いダークフィラメントはまだしっかり形を保っています。左やや下に見えてきたプロミネンス群はかなり大きなもののようです。どこまで広がっているでしょうか?あと数日晴れ間が持ちそうなので注目したいと思います。

明け方に捕らえた彗星と惑星2015/09/22

前夜に続いて明け方前に晴れたので、撮り漏らした彗星を撮影しました。ただし透明度やシーイングはやや落ちています。まず前夜にはっきりしなかったハウエル彗星(88P・下左画像)。今回はデジカメではなく撮像専用カメラ(ただし白黒)を使ったので捕まえる光が格段に向上し、彗星らしい姿が分かります。でも淡いことに変わりないですね。尾が西南西に向かっているのが分かります。

次はソニア彗星(C/2014A4・下中画像)。これはハウエル彗星から6度ほどしか離れてませんが、かなり暗そうなので昨夜は見送りました。計算上は現在14.5等台、冬にかけて若干増光してピークを迎えるようですが、南南東に向かう尾までしっかり写りました。画像上で簡単に測るとだいたい1.5分角くらいの角距離です。

更にもうひとつ、ぎょしゃ座にいるパンスターズ彗星(C/2013X1・下右画像)が今日のメインターゲット。昨夜写したパンスターズ彗星(C/2014S2)とは違います。この彗星は現在13.0程度ですが、2016年夏に7等台まで増光する期待がかかっています。かなりしっかりした尾(北北東に偏ったコマ?)が見えますね。秋の銀河のまっただ中なので星の数がすごい。(※下画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、拡大像は白黒反転。)

  • 20150922ハウエル彗星(88P)
    ハウエル彗星(88P)
  • 20150922ソニア彗星(C/2014A4)
    ソニア彗星(C/2014A4)
  • 20150922パンスターズ彗星(C/2013X1)
    パンスターズ彗星(C/2013X1)

20150922金星と木星
ここまで三つの彗星を撮り、次へ移ろうとしたところで空全体が雲に覆われ、そのまま薄明開始時間となってしまいました。その後に画像処理などしながらしばらくして外を見ると、なんと快晴!もうすっかり明るくなっていましたが、なんとか金星と木星のツーショットを撮りました(左)。火星も両星にはさまれて光っているはずですが、もう見えません。あと30分早く気付けたら…。

金星・火星・木星は今後10月中旬から11月上旬にかけて、これでもかと言うほど相互接近をくり返しますから大注目です。今年一番の見所かも。ぜひ今からロケハンしておいてくださいね。
20150922金星


さらにまだ日の出まで時間があるので、片付けた機材をもう一度組み立てて、金星の拡大も撮ってみました(右)。昨夜と比べて大気は乱れていましたが、雲に邪魔されないで綺麗に写ってくれました。天文年鑑によれば最大光度が今日とのことで、良い記念となりました。

夕空の太陽柱もどきと久々の月2015/09/22

20150922太陽柱もどき
午後は少し雲が増えた時間もありましたが、一日を通して気持ちの良い晴れでした。明日は秋分なので、今日の夕日は夏期の見納めです。

夕日を見ていたら太陽にかかる雲が何となく太陽柱のように縦に明るく光っていました。この程度の太陽柱なら良くあることなのですが、明らかに柱になっているものはしばらくお目にかかっていません。
20150922夕空


西空には淡い雲がかかっていましたが、それ以外は良く晴れていました。南の空には上弦を過ぎて少し丸くなってきた月が見えました。日没20分くらい経って暗くなってきた18時頃、久しぶりに月面を撮影してみました。

20150922_10223月
今夜の月は撮影時の太陽黄経差が102.23度、高度は36度ほど。低い割には安定していましたが、やはり高度60度を超すような月とは比べものになりません。5日後の名月はどんな姿を見せてくれるでしょうか。

まだ辛うじて月面Xが分かります。毎月上弦の頃見える月面Xですが、常に良く見えるわけではありません。今年の日本での月面Xデーはことごとく条件が悪いですね。楽しみは来年まで持ち越しです。


参考:
アーカイブ:月の形(黄経差72度以上、108度未満)
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