やっと夕空に金星と木星が輝く2015/07/10

20150710金星と木星
本当に久しぶりの快晴。夕方には金星が出てくるのが待ち遠しくてなりませんでした。日没前から金星が見え出しましたが、まずはその低さに驚きました。それもそのはず、金星はあと1ヶ月余りで内合を迎え、夕空からいなくなってしまうのです。

20150710金星と木星
7月1日に大接近した木星も側に見え出しました。今日の木星は金星より少し低くなっています。もう結構離れてしまって、時のたつのは早いものだとしみじみ思います。

20150710金星と木星
少し暗くなってから、金星と木星をアップで一緒に撮ってみました。低いので完全に暗くなるまで待つことができません。木星の右下には四大衛星のひとつ、ガニメデが寄り添っています。月末には明るいうちに両惑星とも沈んでしまいますので、向こう二週間程度が今期の宵空で鑑賞できる最後のチャンスと思われます。

この画像にはギリギリ写っていませんが、金星の左上にはしし座の1等星レグルスも見えていました。両星は14日から15日にかけて3度角以内まで大接近します。

20150710金星
金星を拡大撮影してみました。6月7日東方最大離角のころに見えた半月状よりだいぶ欠けましたね。見かけも大きくなっています(左画像と6月7日拡大画像は同倍率です)。これは地球に近づいている証拠なのです。7倍程度のファインダーや双眼鏡で欠けている様子が見えました。内合近くには更に3割り増しくらいになりますよ。

金星は本日前後に「最大光度」を迎えています。素晴らしく明るいこの星を昼間に見るチャンスでもあるんですよ。10日後の7月19日には三日月がそばにいますので、いっそう探しやすいかも知れません。晴れたらぜひチャレンジしてくださいね。

参考:
アーカイブ:惑星カレンダー
アーカイブ:天体の接近現象一覧
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)

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