まだ続いてるトリプル台風2015/07/10

2015・7月トリプル台風
3つの台風が勢揃いしてから6日目。台風9号は昨夜沖縄地方を暴風雨に巻き込んだようで、とても心配です。

右は気象庁発表の3時時点の衛星画像。しっかりと三つの台風が確認できますね。今朝の予報では一番衰えている台風10号が明日熱帯低気圧へと変わる見込みのようですが、それまでは3つの重複が続くわけです。

7月4日の記事で作ったデータを「3つの継続時間順」に並び換えた表を記事末尾に提示しておきます。1981年以降では最も長かったのが156時間(6日半)。現在猛威を振るっている9・10・11号は今朝3時で144時間ですから、夕方までこのままなら1981年以降では寿命がトップのトリプル台風となります。こういう長寿は歓迎されないですよねぇ…。それにしても発生が早かったり長寿だったりと、なんだか不安です。地球規模では些細な揺らぎに過ぎないのでしょうが、自然の前ではちっぽけな人間なんてひとたまりもありません。(追記:結局台風10号は10日9時に熱帯低気圧になったため、今回のトリプル寿命は150時間でした。)

2015・7月トリプル台風の距離
ついでに、台風経路データを元に、台風9・10号と台風9・11号それぞれの間隔(測地線長)がどう変化したかも計算してみました(右グラフ)。台風10号が停滞している間に9号がどんどん距離を縮めたり、11号も負けじと追い上げている様が見て取れます。これは興味深いので、そのうち全部のツイン台風・トリプル台風を調べてみようと思います。

ニュースなどで台風同士が1000km内外に近づくと干渉し合うなんて煽るような報道をしていますが、なんにしてもまだ衰えてない9号と11号は注意が必要ですね。

【トリプル台風の重複時間順位・1981年-2014年調べ】
順位台風番号重複開始重複終了重複時間
11992年24号・25号・26号10月19日(月)10月25日(日)156時間
21994年30号・31号・32号10月20日(木)10月26日(水)144時間
31987年13号・14号・15号9月6日(日)9月11日(金)120時間
41986年12号・13号・14号8月18日(月)8月23日(土)114時間
51993年10号・11号・12号8月23日(月)8月28日(土)114時間
61985年12号・13号14号8月28日(水)9月1日(日)96時間
71991年18号・19号・20号9月16日(月)9月20日(金)90時間
82000年14号・15号・16号9月7日(木)9月10日(日)90時間
91987年16号・17号・18号9月29日(火)10月2日(金)66時間
101999年10号・11号・12号8月20日(金)8月23日(月)66時間
112006年7号・8号・9号8月6日(日)8月9日(水)66時間
122002年6号7号・8号7月9日(火)7月12日(金)63時間
※3つの台風が同時に存在した重複時間のみを比較しています。「各台風の寿命の総和」ではありません。
この文字色の台風は上陸したものです。

参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)

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