久しぶりの幻月2015/06/01

20150601月暈と幻月
20:40頃のこと。南東には薄雲越しに月齢14の月が昇っていました。すぐ左下に土星も見えます。周囲を見渡すとうっすらとした暈をまとっていました(左画像)。それに夕方の太陽でも見えましたが、月柱が見えているようでした。画像では月の光芒が少し縦長になっています。

20150601幻月の強調処理
しばらく観察していると、右側の幻月が見えてきました。月でも幻日のような気象光学現象が見えるのです。ただしとても暗いため、なかなか目にとまりません。右画像のようにコントラストや色彩を強調処理すると、ちゃんと幻日のような色に分離していることや周囲の星が写っているのも分かりますね。左側の幻月も電線に重なって見えているようですが、今ひとつはっきりしませんでした。

今日の太陽2015/06/02

20150602太陽
明け方まで薄雲が取れない空でしたが、朝になると次第に青空が増えました。でも明日に向かって天気が下り坂なので晴れ間も昼まで持ちそうにありません。とうことで少々無理をして朝のうちに太陽観察をしました。

20150602太陽リム
左は8:50過ぎの太陽です。光球面はおとなしいのに比べ、外側のなんと豪華なことか。特に西縁(右側)は大きなループや噴出が見えますね。これは素晴らしい眺めです。いっぽう東側のプロミネンスは、昨日触覚のようだった2本のうち下側のものが光球内に入ってきました。静穏な太陽面で唯一の小さな黒点はほぼ中央にたどり着きました。

20150602内暈
その後天気はふらつきつつもお昼まで何とか持っています。右は12:30過ぎの空。盛大に内暈が出ていました。1、2時間のあいだにころっと空模様が変わるので、完全に崩れてしまうまで注目しようと思います。

20160602太陽リム比較
(追記)14時少し前。太陽の右縁リムにあった大きなプロミネンスのうち、一番下側が吹き飛んでいることに気付きました。左の比較画像で、画像左半分は前出のリム画像と同じ8:51頃の状態、画像右半分は13:56頃かなり濃い雲越しに撮影した像です。コントラストが悪いですが、吹き飛んだプロミネンスのかけらが見えますね。

下り坂の空に淡いアークなど2015/06/02

20150602夕空
外出しているうちに雲行きがかなり怪しくなってきましたが、まだ薄日が差しています。幾らか青空も見えますね。明日は朝から雨模様ということで、今夜の満月や星々は期待できそうにありません。

さて自宅に戻って17時半前に見た西空です。冬ならもう日が沈んで1時間経ち、星が瞬いている頃。あと20日ほどで夏至を迎えるこのシーズンはまだ日が高いですね。

20150602幻日
雲が厚いのですが、その隙間をよく観察すると、奥の雲が幻日の光を帯びているのが見えました。太陽の左側です。夕焼けで染まっている雲と何が違うのかと問われそうですが、数分見ていて雲は動くのに幻日はほとんど位置を変えないことなどが根拠となります。

画像には写っていませんが、周囲にはここ数日見えていたのと同じパターンで彩雲があちこち見えていました。でも今日は手前の雲が邪魔であまり美しく感じませんでした。そう言えば日中に見えていた内暈も夕方はほとんど見えませんでした。

20150602環天頂アーク
上空にはこれまた淡すぎる環天頂アークが見えました。画像を強調処理してもまだ淡いですね。デジタル画像の「偽色」のほうがカラフルになってしまうほど…。実は帰宅途中にこのアークがはっきり見える時間が1分くらいあったのですが、今日に限ってカメラを持っていませんでした…。帰宅後のこの画像は、これでも粘っていちばん濃く見える状態だったんです。淡いアークは撮影中に空のどこを撮っているか見失うことが多く、苦労しますね。

天気の変わり目、いろいろな空模様が楽しめた一日でした。

今日の太陽2015/06/04

20150604太陽
昨夜はずっと月も見えないほど曇りでしたが、夜明けと共に晴れてきました。ただ、午前中から7m/sを越すかなり強い風が吹き続け、薄雲もあって太陽観察をためらいました。望遠鏡は風による振動とカメラへのホコリ侵入に大変弱いのです。

左は12時半過ぎに撮影を強行したものですが、風の振動で像がとても甘くなりました。とりあえず太陽面の状況は分かります。
20150604太陽リム
主だった大きなプロミネンスは消えていますね。左上に淡いけれど少し大きなループが見えます。ちょっとだけ活発そうな活動領域が左に見えてきました。