今日の月(明け方) ― 2015/03/17
昨夜は思ったほど雨が降らなかったようですが、5時過ぎに目が覚めると外が快晴なのには驚かされました。かなり明るくなってきた東の低空には月が白く輝いています。迷いましたが、せっかくなので撮影することにしました。こういうとき手足の麻痺は本当に困りますね。スタートダッシュができません。
ともかくすっかり明るくなった5時40分過ぎに何とか撮影できました。(左画像では青空の色などを抜いています。)こんな時間でも天頂近くに見えるベガでピントが出せるのは嬉しいことです。冬のシリウス、春のアルクトゥルスと共に重宝しています。月の太陽黄経差は310.41度、撮影高度は26度足らずでした。逆向き三日月みたいな位相で、3日後の20日に新月を迎えます。その翌日21日は春分。そういえば三ヶ月前の冬至は「朔旦冬至」で、新月と冬至が重なっていましたね。あれから三ヶ月程度では新月と二至二分のズレはほとんどありませんでした。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
ともかくすっかり明るくなった5時40分過ぎに何とか撮影できました。(左画像では青空の色などを抜いています。)こんな時間でも天頂近くに見えるベガでピントが出せるのは嬉しいことです。冬のシリウス、春のアルクトゥルスと共に重宝しています。月の太陽黄経差は310.41度、撮影高度は26度足らずでした。逆向き三日月みたいな位相で、3日後の20日に新月を迎えます。その翌日21日は春分。そういえば三ヶ月前の冬至は「朔旦冬至」で、新月と冬至が重なっていましたね。あれから三ヶ月程度では新月と二至二分のズレはほとんどありませんでした。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
今日の太陽 ― 2015/03/17
夕空の美しい雲とかき消えそうな幻日 ― 2015/03/17
暖かい一日でした。病院から帰る途中ではうっすら汗をかいたほど。家に戻って近くのアメダスデータを確認すると、14時40分に21度を記録していました。コブシが咲き始めましたので、もうツバメもやってくる頃でしょう。
左は17時過ぎの西空です。雲が湧いていて夕方の天体観察は無理そうですが、この雲の具合は美しくて惚れ惚れしますね。数ヶ月前のこの時間はとっぷり暗くなっていたのに、ずいぶん日が延びました。
よくみると太陽右の幻日がうっすらと見えていました。よーく目を凝らさないと見逃してしまいそうな淡く小さな幻日です。右の画像の中央近くですが分かるでしょうか?(これでも実際より強調しています。)少し前の時間には断片的に淡い暈も見えていました。
左は17時過ぎの西空です。雲が湧いていて夕方の天体観察は無理そうですが、この雲の具合は美しくて惚れ惚れしますね。数ヶ月前のこの時間はとっぷり暗くなっていたのに、ずいぶん日が延びました。
よくみると太陽右の幻日がうっすらと見えていました。よーく目を凝らさないと見逃してしまいそうな淡く小さな幻日です。右の画像の中央近くですが分かるでしょうか?(これでも実際より強調しています。)少し前の時間には断片的に淡い暈も見えていました。
奇跡的な晴れ間に三つの彗星を追う ― 2015/03/17
日没後に奇跡的な晴れ間がありましたので、急きょ三つの彗星を追いかけることにしました。春は晴れ間がとても貴重なので、例え30分で曇ったとしてもチャンスは最大限生かしたいのです。取り回しやすいように、軽装備にしました。極軸合わせ無しの短時間露光で撮ってます。
まず、ここのところ火星周囲をうろついていたスワン彗星(C/2015C2)。今日もfl=500mmの望遠鏡で火星と同一視野です。今日は火星が肉眼でも何とか見える透明度だったので、思い切って時間を5分ほど遅らせ、少しでも薄明を避けるようにしました。そのため電線と電線の間からの撮影になりました。これが功を奏したのか、今まででいちばんはっきり写ってくれました。周囲の星からの推定光度は11等星ちょうどくらいです。
続いて、3月2日に見つけられなかったSOHO彗星(C/2015D1)。この彗星はその後だんだん高い位置に移動し、現在はラブジョイ彗星と同じくらい高くなりました。存在確認ならできそうです。といっても彗星は残骸のみが残っているような状態ではっきりした位置予報も分かりませんでしたので「彗星頭部が残っていたとしたら」という位置を撮影しました。
計算上は11等星くらいの残骸が見えているはずでしたが、残念ながら何も写りませんでした。右画像のいちばん暗い星は13等星台なので、位置が間違ってなければSOHO彗星の残骸は12等以下になってしまったと言うことになります。見えないというのもひとつの結果ですから、これはこれで良しとしましょう。なお左上の明るい星はアンドロメダ座γ星です。
さて、締めはラブジョイ彗星(C/2014Q2)です。まだ散開星団M103と並んでいますので美しい光景が見えそうです。撮影を始めた頃にはもう薄雲が空を覆い始めましたが、3月15日のときよりはまともに撮れました。合計5分の露光ですが、尾がしっかり写っていますね。 右の白黒反転ならば尾が分かりやすいでしょうか。画像上では0.5度くらいの長さです。幅も結構ありますね。
片付け始める頃には絹雲がかなり夜空を覆っていました。1時間ほどの晴れ間でしたが、タイミング良く三つの彗星の状態を確認できました。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事
まず、ここのところ火星周囲をうろついていたスワン彗星(C/2015C2)。今日もfl=500mmの望遠鏡で火星と同一視野です。今日は火星が肉眼でも何とか見える透明度だったので、思い切って時間を5分ほど遅らせ、少しでも薄明を避けるようにしました。そのため電線と電線の間からの撮影になりました。これが功を奏したのか、今まででいちばんはっきり写ってくれました。周囲の星からの推定光度は11等星ちょうどくらいです。
続いて、3月2日に見つけられなかったSOHO彗星(C/2015D1)。この彗星はその後だんだん高い位置に移動し、現在はラブジョイ彗星と同じくらい高くなりました。存在確認ならできそうです。といっても彗星は残骸のみが残っているような状態ではっきりした位置予報も分かりませんでしたので「彗星頭部が残っていたとしたら」という位置を撮影しました。
計算上は11等星くらいの残骸が見えているはずでしたが、残念ながら何も写りませんでした。右画像のいちばん暗い星は13等星台なので、位置が間違ってなければSOHO彗星の残骸は12等以下になってしまったと言うことになります。見えないというのもひとつの結果ですから、これはこれで良しとしましょう。なお左上の明るい星はアンドロメダ座γ星です。
さて、締めはラブジョイ彗星(C/2014Q2)です。まだ散開星団M103と並んでいますので美しい光景が見えそうです。撮影を始めた頃にはもう薄雲が空を覆い始めましたが、3月15日のときよりはまともに撮れました。合計5分の露光ですが、尾がしっかり写っていますね。 右の白黒反転ならば尾が分かりやすいでしょうか。画像上では0.5度くらいの長さです。幅も結構ありますね。
片付け始める頃には絹雲がかなり夜空を覆っていました。1時間ほどの晴れ間でしたが、タイミング良く三つの彗星の状態を確認できました。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事