明け方を飾る月、土星、そしてイリジウム衛星 ― 2015/03/13
明け方というには少し早い午前3時。あたりは静まりかえってヒンヤリしています。遠くを走る新聞屋のバイク音。南東に昇ったお月さま(左)は太陽黄経差258.08度、高度は31度足らず。月の出が遅くなってなかなか高くならない時期です。大気状態はすこぶる悪く、撮っても撮ってもボケボケでした。今朝は下弦での月面Xを観察するのにベストの位相でしたが、空はボケボケだし、体調的にも今回は見送りました。左画像ではX地形が半分だけ光っています。
今朝方の月は隣に土星を従えていました。従えるというには少し遠い感じで、二天体の距離は6度角程度でしょうか。(最接近は昨日17時過ぎ、ただし日本からは地平線下で見えませんでした。)土星に合わせて露出すると月がまっ白に飛んでしまうので、右画像はマスク処理して月の輝きを減らしています。
先月2月14日にも土星を撮っていたので、非常に像が悪いのを覚悟の上で約1ヶ月ぶりに撮ってみました。2月のときと拡大率は全く違いますが、向きはだいたい合わせてあるので、衛星位置が違うことははっきり分かりますね。
最近のニュースで「土星の衛星エンケラドスに生命の可能性」というのがありましたが、そのエンケラドスは残念ながら土星の光芒の中に埋もれて写っていません。土星の左肩あたりにいるはずです。
4時半過ぎ、久しぶりに-6等級のイリジウム衛星のフラッシュが見えました。北の空、北極星の近くです。運悪く最も明るい辺りで露出が切り替わってしまいましたが、ほぼ写野の真ん中に撮せたのは嬉しかったです。イリジウムと北極星の間に、別の暗い人工衛星も見えていますね。
低空に見えていたカシオペアに双眼鏡を向けましたが、光害と障害物だらけでラブジョイ彗星は確認できませんでした。もう少し高くなるのを待とうと思います。気がつくと空が白み始めていました。朝がずいぶん早くなりましたね。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差252度以上、288度未満)
今朝方の月は隣に土星を従えていました。従えるというには少し遠い感じで、二天体の距離は6度角程度でしょうか。(最接近は昨日17時過ぎ、ただし日本からは地平線下で見えませんでした。)土星に合わせて露出すると月がまっ白に飛んでしまうので、右画像はマスク処理して月の輝きを減らしています。
先月2月14日にも土星を撮っていたので、非常に像が悪いのを覚悟の上で約1ヶ月ぶりに撮ってみました。2月のときと拡大率は全く違いますが、向きはだいたい合わせてあるので、衛星位置が違うことははっきり分かりますね。
最近のニュースで「土星の衛星エンケラドスに生命の可能性」というのがありましたが、そのエンケラドスは残念ながら土星の光芒の中に埋もれて写っていません。土星の左肩あたりにいるはずです。
4時半過ぎ、久しぶりに-6等級のイリジウム衛星のフラッシュが見えました。北の空、北極星の近くです。運悪く最も明るい辺りで露出が切り替わってしまいましたが、ほぼ写野の真ん中に撮せたのは嬉しかったです。イリジウムと北極星の間に、別の暗い人工衛星も見えていますね。
低空に見えていたカシオペアに双眼鏡を向けましたが、光害と障害物だらけでラブジョイ彗星は確認できませんでした。もう少し高くなるのを待とうと思います。気がつくと空が白み始めていました。朝がずいぶん早くなりましたね。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差252度以上、288度未満)