今日の月(夜半過ぎ)2015/03/12

20150312_24600月
夜半過ぎ、ときおり思い出したように風が吹きますが、昼のような強風はほぼなくなっていました。昨夜に続き、今日も月を撮りました。2時半前、太陽黄経差246.00度、高度は昨日と同じ33度あまりです。1等星が瞬くほどの夜なので、大気はかなり揺れ動いています。でもとても良く冷え込んで、透き通った空でした。花粉光環は見えませんでした。月の近くに土星やさそり座の星々が光っています。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差216度以上、252度未満)

今日の太陽2015/03/12

20150312太陽
昨夜から快晴です。日が高くなると風が出てきました。画像は9時半の太陽。中央に近づいてきた活動領域2297は今日も明るいです。1時間ほど前にC7クラス、8時間余り前(日本時間深夜1:10頃)にはなんとX2クラスのフレアが発生していました。とても活発ですねぇ。

活動領域2297にある黒点は今日も太陽観察メガネだけで見えました。周囲の毛羽立つようなダークフィラメントや、左端に見えてきた多数のちっちゃなプロミネンスにも注目です。なお今日も花粉光環はごくわずか。地形や気流の要因もあるから花粉光環だけでは花粉量の推測はできませんが、昨日、今日と鼻水が少しだけ収まっているので助かっています。(プラシーボ効果かな?笑)

メモ:
Wikipediaにもありますが、太陽面の爆発現象(太陽フレア)は、規模に応じて分類されています。小さい規模から大きい規模に向かって、A、B、C、M、Xのクラスがあり、各クラスは1から9のサブクラスがあります。サブクラスは少数まで表現されるので、たとえば本日1:10のフレアは「X2.2クラス」という具合に表記します。MやXクラスは小さな太陽望遠鏡でもしっかり輝いて見えます。

スワン彗星を探す2015/03/12

20150312スワン彗星
夕方に病院から戻った頃は少し雲が多めでしたが、30分ほど経つと少しだけ晴れ間が広がってきました。疲れていたのですぐ休もうかと思いましたが、どうしても確認したいことがあったのでサッと済ませられる方法で薄明の中の撮影をしました。

実は昨日夕空で大接近していた火星と天王星のすぐ横に、今年発見された新彗星が見えていることに気付いたのです。先日見えなかったSOHO彗星(C/2015D1)も近くなのですが、それとは違います。スワン彗星(SWAN彗星・C/2015C2)という別の彗星です。軽望遠なら火星と同一写野に収まります。左は180mm+APS-C一眼で撮影した画像ですが、○の中心に彗星がいるはずです。ただ、11等前後の暗さなので薄明の中では写るかどうか分かりませんでした。それを試したかったのです。低空過ぎてアンテナや電線、屋根が心配でしたが、なんとか避けて写せたようです。(ちなみに撮影後すぐ全天が曇ってしまいました…ぎりぎりセーフ。)

20150312スワン彗星
右画像は○のところを拡大処理したもの。該当位置に10.5等以下、11.0等以上程度の星像がありました。すぐ近くに11.07等の恒星があるはずですが、位置が少し違いました。その他にこれだけ明るい天体はないので、どうやらスワン彗星で間違いなさそうです。でもちょっと明るすぎるかなという気持ちもあります。計算上はもっと暗いはず。何日か追いかけて移動を確認する必要がありますね。

彗星はこのあと火星に近づき、3日後の15日夕方には月直径より近い位置に並びます。ただとても暗いので、少しでも雲があったり透明感のない夕空だと見えないと思います。彗星は徐々に高くなりますが、光度は急速に暗くなりますので強力な機材をお持ちで無い方は今月中旬までが限界でしょう。もうちょっと高ければ暗くても追いかけようがあるのですが、最近の彗星はことごとく低いですね。