暗くなってきたラブジョイ彗星2015/03/11

20150311ラブジョイ彗星
久しぶりによく晴れて月明かりもありませんので、ラブジョイ彗星(C/2014Q2)を拡大撮影しました。天文薄暮が終わるのに19時過ぎまで待たなくてはならない時期となり、ラブジョイ彗星を撮り始めた昨年末からずいぶん日が延びたことを実感しました。

彗星は位置を把握してないとすぐには見つからないくらい暗くなっていました。でも一度見つければ分かりやすい程度の光度です。今までは撮影中カメラに尾が写って向きが確認できましたが、もはや分かりません。コマの広がりもふたまわり小さくなった印象です。
20150311ラブジョイ彗星
左は19時半頃に撮影しました。20分ガイドしても彗星はこれだけしか移動していません。画像右下に写っている美しい星団はNGC457「トンボ星団」。別名「ET星団」とか「フクロウ星団」などとも呼ばれます。ふたつのギョロ目が特徴なんですね。右の白黒反転画像では尾が画面端まで伸びているのが分かります。

かなり天の北極に近づいているラブジョイ彗星、実は今日の時点で沖縄地方など北緯の小さな地域以外で周極星となっています。夕方見逃しても明け方に見るチャンスがあるのです。今後はこの傾向が強まり、4月に入ると明け方のほうが高度が高くて見やすくなるでしょう。もう望遠鏡や双眼鏡なしでは見えなくなるので、少しでも条件良く見える時間を探す必要がありますね。

彗星とは関係ないですが、準備中に見かけた北斗七星を横切る青白い人工衛星と、20時頃片付け中にまだ金星が超低空に輝いていたのがとても印象的でした。

参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事

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