今日はお天気が優れず、なにもお届けできそうにありません。そこで、いま研究中のネタをご紹介。いつも自分の近辺ばかりしか出していない国際宇宙ステーション（ISS）の天体面通過予報ですが、全国的に計算したらどうなるんだろうって以前から興味がありました。で、今日午前現在の日本地域の予報をGoogleMapに落としたのが下図です。なんか…すごい（笑）。「Transit Predictions」サイトの計算ソフトを利用して全国展開したものですが、11日間でこんなに起こってるんですね。日本は広いなあ。ひとつのパスに複数アイコンが重なってるので、純粋なパスの数は見た目ほど多くないですが、それでも１日平均２パスほどはありますよね。

まだ隅々まで網羅できていないことや、線が途切れたり重複したり、当然データは重たいし、算出がとても面倒で定期的に出す気力が出そうにないことが難点です。でもこの予報はもちろんちゃんと使えます。みなさんの地域で見えそうですか？見えそうだったら観察してくださいね。予報は計算日から遠くなるほどずれます。自動では更新されませんので、ご覧になる方は各自で最終的な補正や判断をしてくださいませ。たまーに気まぐれで、こんな全国版を出すかも知れません。

太陽

月 (ISS明)

月 (ISS暗)

水星

金星

火星

木星

土星

• ISSが軌道修正を行ったり、補給機がドッキングするタイミングに重なる時期をはさむ場合、予報位置や時刻がずれることもあります。何もなくても日々ずれていくので、くれぐれも予報を過信しないでください。


• アイコンクリックのポップアップ内表記時刻は、アイコン位置でのものです。つながっているように見える各パスでアイコンの時刻を比較すると、現象の移動時間が分かります。


• 月面の通過は二種類あります。ひとつは明るいアイコンでポップアップに「ISS明状態」と書いてあるもの、もうひとつは暗めのアイコンでポップアップに特に表記がないものです。ISSが光って見える状態で月面を通過するか、光らないでシルエットのまま通過するか、という違いです。昼間か夜かの違いじゃないです。

参考：
アーカイブ：ISSの天体面通過
CalSky（外部サイト）
ISS Transit Predictions（外部サイト）
Heavens Above（外部サイト）