今日の月(夜)、太陽も添えて2014/11/03

20141103_13514月
太陽黄経差135.14度、夜21:25頃の月です。撮影時の高度は約52度あまり。晴れ予報の割にずっと雲が多かった一日でしたが、夜になってもまだ雲があります。時折ぱーっと晴れるのですが、望遠鏡を向けると空気が乱れてているのが分かり、水底から月を見ているよう。でも、空気が引き締まる中に丸い月が高いところから街を見下ろすようになると、冬を実感できるのです。

20141103太陽
雲間から昼の太陽も撮っておきました。黒点はなくなりましたが、記念に小さく置いておきましょう。月と、どちらがハンサムかな?取りあえず今回のシリーズはおしまい。また面白い表情見せてくれたら撮ってあげるからね。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差108度以上、144度未満)

外合後初めて見つけた金星2014/11/04

20141104金星位置の説明図
金星は惑星のひとつで、地球の内側のおとなりさんです。金星の軌道を環状線に例えれば、みなさん(地球)はいつも環状線の外側から電車(金星)を見ていることになります。電車はみなさんの後ろに来ることはなく、いつも左から右へ通り過ぎるばかりで、逆周りに運行することもありません。

環状線の中央には太陽があります。みなさんと太陽の中間に「内合」という最も近くの駅が、また太陽の向こう側、一番遠くには「外合」という駅があります…。実際はみなさんも地球という環状線に乗っているので、この説明は段々破綻してくるわけですが(笑)、イメージは伝わったでしょうか。

20141104金星実写
金星は先月10月24日に外合を通り過ぎ、少しずつ太陽の左へ動いています。とてもゆっくりなため上図のように太陽から指幅ほどしか離れてなくて、観察するには危険すぎます。でも工夫して写真に撮ってみました。右は今日10時半頃の金星です。金星全面に太陽光があたり、まん丸(月でいうと満月)に見えます。どう見てもつまらない写真ですが、なかなか見られない珍しい姿です。

これから金星はだんだん太陽から離れ、夕方の空で高く見えるようになってきます。美しい宵の明星に会えるのももうすぐ。とても楽しみです

参考:
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)

今日の月(宵)2014/11/04

20141104_14694月
太陽黄経差146.942度、夜18:42頃の月です。撮影時の高度は約42度あまり。撮影予定時刻より少し早めでしたが、雲の飛来がひっきりなく続いてタイミングがここしかありませんでした。雲が湧いていたわりには大気が落ち着いていました。日を追うごとに冷たくなり、秋が終わりを迎えつつあります。北東の虹星カペラがとてもきれいです。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差144度以上、180度未満)

ISS天体面通過予報2014/11/05

国際宇宙ステーション(ISS)の天体面通過予報です(関東近郊、2014/11/09更新、向こう10日間程度)。予報は計算日から遠くなるほどずれます。自動では更新されませんので、ご覧になる方は各自で最終的な補正や判断をしてくださいね。

計算日
……切り替えて予報の移動傾向をつかんでください。(説明…

太陽面


月面
(ISS明)

月面
(ISS暗)

水星面


金星面


火星面


木星面


土星面


  • ISSは刻々と軌道、特に高度を変えるため、(私の経験上)数日をおいた予報を比較して、どんなズレの傾向があるかを知っておくと最終修正に役立ちます。

  • ただしISSが軌道修正を行ったり、補給機がドッキングするタイミングに重なる時期をはさむ場合、予報から大幅にずれることもあります。

  • 計算日切り替えでパスが消えるものは終了してしまったもの、また新規に表示されるのは以前の計算に無かったパスです。

  • アイコンクリックのポップアップ内表記時刻は、アイコン位置でのものです。各パスは最長ルートでも30秒ほどで現象通過してしまうので、ルート上なら「表記時刻プラスマイナス十数秒以内」が観察の目安です。

  • 月面の通過は二種類あります。ひとつは明るいアイコンでポップアップに「ISS明状態」と書いてあるもの、もうひとつは暗めのアイコンでポップアップに特に表記がないものです。ISSが光って見える状態で月面を通過するか、光らないでシルエットのまま通過するか、という違いです。


参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過
CalSky(外部サイト)
ISS Transit Predictions(外部サイト)
Heavens Above(外部サイト)