アーカイブ:地図で見る日出没の季節変化1970/03/09


気象衛星からの春夏秋冬
日本全体で日の出・日の入りはどのように変化するのでしょうか?あるいは、ひとつの都道府県の中で、各季節毎にどの街の日出没が最早・最遅になっているでしょうか?……こうした疑問に答えるには、たくさんの地点で日出没時刻を算出して比較すればよいでしょう。でもそれはとても手間がかかりますね。取り組んで10分で音を上げそうです。

こういったとき便利なのが、日出没が同時刻の地点を結ぶライン(日出没同時曲線)を地図に投影した「日出没地図」です。年間を通して俯瞰すると、日の出や日の入りがどのように変化するのかよく分かります。国立天文台サイト・暦計算室「こよみの計算(CGI版)」には「日の出/日の入り時刻地図」があり、任意の日における日出没地図を描いてくれる機能が備わっていて大変重宝します。ただ地図が小さいため、県単位程度での比較でも分かり辛いことが欠点ですね。(※大きい地図を描くには大変時間がかかります。)

そこで、自前のプログラムで少し大きめの日出没地図を描いてみました。任意の日の地図描画…という機能をブログに組み込むとサーバーがパンクしてしまうので、描いた地図画像のみの掲載になります。日出没同時曲線は地上の昼夜を分ける線ですから、これは気象衛星から見える「明暗の境目」に他なりません(右画像:画像元:NICTサイエンスクラウド)。衛星画像を見ると日照の季節変化を客観的に捉えることができますが、それを日本付近の地図として表したのがこの日出没地図なのです。大いに役立つという資料ではないですが、地球のことを理解する手助けとしてご活用ください。

下の地図は代表例として2020年春分からスタートし、二十四節気をひとつ飛ばしで1年間、2021年の雨水までを設定しました。年による大きな変化はありませんので細かいことを気にしなければいつでも使えます。(閏日などもあるため小さな周期の変化…地図上では1日変化量程度…は存在しますので覚えておきましょう。)また、この描画では標高を考慮していません。標高まで考慮するなら小刻みに変化する複雑な曲線になるでしょう。


【日の出マップ】※クリックすると拡大表示します/括弧内は太陽黄経

春分(0°)穀雨(30°)小満(60°)
20200320日の出
3月下旬・日の出
20200419日の出
4月下旬・日の出
20200520日の出
5月下旬・日の出
夏至(90°)大暑(120°)処暑(150°)
20200621日の出
6月下旬・日の出
20200722日の出
7月下旬・日の出
20200823日の出
8月下旬・日の出
秋分(180°)霜降(210°)小雪(240°)
20200922日の出
9月下旬・日の出
20201023日の出
10月下旬・日の出
20201122日の出
11月下旬・日の出
冬至(270°)大寒(300°)雨水(330°)
20201221日の出
12月下旬・日の出
20210120日の出
1月下旬・日の出
20210218日の出
2月下旬・日の出


【日の入りマップ】※クリックすると拡大表示します/括弧内は太陽黄経

春分(0°)穀雨(30°)小満(60°)
20200320日の入り
3月下旬・日の入り
20200419日の入り
4月下旬・日の入り
20200520日の入り
5月下旬・日の入り
夏至(90°)大暑(120°)処暑(150°)
20200621日の入り
6月下旬・日の入り
20200722日の入り
7月下旬・日の入り
20200823日の入り
8月下旬・日の入り
秋分(180°)霜降(210°)小雪(240°)
20200922日の入り
9月下旬・日の入り
20201023日の入り
10月下旬・日の入り
20201122日の入り
11月下旬・日の入り
冬至(270°)大寒(300°)雨水(330°)
20201221日の入り
12月下旬・日の入り
20210120日の入り
1月下旬・日の入り
20210218日の入り
2月下旬・日の入り